キャタピラ付きのリヤカー? 実は「変幻自在の無人戦闘車」陸自導入なるか 人口“日本の100分の1”の国のヒット作
ヨーロッパの小国が開発した「無人車両(UGV)」について、同国が日本と導入交渉を進めているようです。総人口が日本のわずか100分の1ほどしかない、知る人ぞ知るIT大国が打ち出したUGVには、どのような魅力があるのでしょうか。
ウクライナでは「戦線の救急車」に 陸自も試験導入
テーミスはすでにウクライナの慈善団体に寄贈され、前線で負傷した将兵を医療設備の整った後方へ輸送するための車両として活用されています。
実際にどの程度の人命が救えたのかを示す明確な資料はありませんが、ミルレム・ロボティクスによると、テーミスを使用すれば1名以上の負傷者をオペレーター1名で輸送可能で、かつ重量の大きな医療器具や大量の輸血用血液なども同じくオペレーター1名で前線へ輸送できると述べています。少なからぬウクライナ将兵がテーミスによって命を救われたものと考えられます。
テーミスを採用している国はまだ7か国しかないものの、試験採用した国を含めると、2025年2月現在の採用国は19に達しています。この19か国の中に含まれているのかは不明ですが、陸上自衛隊も試験用にテーミスを購入しており、遠からぬ時期に試験場を走行する陸上自衛隊のテーミスの姿を見られるのではないかと思います。
冒頭で紹介したように、エハサル氏は「無人型の装甲車両」の導入に向けた話し合いを日本と進めていると述べています。陸上自衛隊は試験用とはいえ、テーミスを購入済みですし、そもそもテーミスは装甲が施されていないUGVなので、エハサル氏のいう無人型装甲車両は、テーミスとは別のUGVだと考えるべきでしょう。
おまえゴリアテ!ゴリアテじゃないか!