「夜行の折り返し便」快適性は? 東京‐大阪で2階建て高速バスの“昼行便”に乗ってみた!

東京~大阪間の移動には様々な乗りものが使えます。旅の面白さと快適性を併せ持っているのが、夜行バスの折り返し昼行便である「グラン昼特急」ではないでしょうか。2階建てバス最前列からの模様を紹介します。

「昼特急」のスゴい解放感

 東京駅八重洲口のデジタルサイネージには、「グラン昼特急1号」は満席との表示がありました。バスは発車20分前に到着し、運転士がスマートフォンのQRコードで改札しました。

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バスタ新宿(2025年1月、安藤昌季撮影)

 東京駅での乗車率は30%ほど。筆者(安藤昌季:乗りものライター)は2階の最前列に座りました。「1A」は隣の「1B」と近く出入りが大変で、「1B」は左右が見にくいので、「1C」が1人旅で最善です。夜行と違い、カーテンが開けられた「昼特急」は解放感があります。

 7時10分、定刻で出発。乗務員がシートベルトの着用を乗客一人ひとりに直接呼びかけていました。最前列なので、小刻みに揺れる独特の振動感があります。1Cは目の前に時計があり足元も広いので、利便性でもよい座席です。

 バスはバスタ新宿へ向かいます。一般道を経由し7時39分に到着。ここでほぼ満席となり、車内放送で「満席なので空いている座席や通路に物を置くのはおやめください」と流れました。なお、1Bに咳こむ男性が座ったのですが、男性はプライベートカーテンを展開して周囲に配慮。こういう使い方もあるのかと思いました。高速道路へ入ったのは8時ちょうどでした。

 東名向ヶ丘、東名江田とこまめに停車し、東名江田では1人が乗車しました。続く東名大和、東名綾瀬での乗車はなし。東名高速は軽く渋滞していました。

 9時20分ごろから、車窓の右側(C席側)に富士山が見え始めました。およそ10分後の9時31分、足柄パーキングエリアで休憩。1階に出発時刻が掲示され、発車は9時50分です。

 9時57分、いったん東名高速を降りて東名御殿場に停車しました。定刻だと9時43分なので、14分遅れです。バスは満席のはずですが、乗り遅れたのか2Cなどに空席が確認できました。

 御殿場を出るとほどなく120km/h区間ですが、100km/h走行が続きます。バスは「295/80R22.5 153/150」というタイヤを付けており、調べると100km/h対応。120km/hは出せないようです。

これが「グラン昼特急」2階席の車内です(写真)

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コメント

1件のコメント

  1. 2階席の中央席に、快適なんて言葉は無い!

    まさに護送車。

    早朝、大阪発東京行きで利用したが出発早々に左右両隣の客が、窓+通路のカーテンを閉めてしまう。

    なので中央席は左右、カーテンで囲まれてしまう。

    前後もあまり見えない。

    そんな客の大半はフードを被り大型ヘッドホンをした若者。

    朝から物音ひとつ立てず、かなり静まり返った車内では、お菓子も食べれない位な静かさ。

    私はこの空間に耐えられず偶然、九州から都内を走っていた知人が居たので途中のパーキングで降りました。

    二度と利用する事は無いでしょう。

    もし、利用するならば…

    ①2階の最前列

    ②2階の階段近く…かな。