日本の電車は難しすぎる? 東京駅で絶対遭遇する“道に迷う外国人” と話してきた私が知る「実は迷いやすいポイント」
コロナ禍を乗り越え、いまや日本は訪日外国人が絶え間なくやってくる観光大国になりました。しかし東京駅では、毎日のように道に迷う外国人観光客の姿を目にします。じつは、よく観察してみると「迷う人が多い場所」がありました。
迷っている人が圧倒的に多い場所はココだ!
そして、筆者が最も多く道案内をすることが多いのは、東海道新幹線の改札内にある出発列車掲示画面の前です。

当然ながら、自分の乗る新幹線が何番線から出発するのかを確認している人が最も多いのですが、英語による出発時刻と番線表示がされているにもかかわらず、なかなか見つけられないようです。また、在来線への乗り換え方法が分からないというケースもしばしばあります。
さらに、まれにあるケースとして東海道新幹線以外の列車を掲示画面から探している場合もあります。
以前、チケットを見せてもらって確認すると、金沢行きの北陸新幹線の切符だったというケースがありました。切符は小田原駅で発券されていたため、おそらく東海道新幹線で東京まで来たものの、北陸新幹線が異なる線路を走っている列車だということが分からなかったようです。そこで、改札内にある北陸新幹線乗り換え改札に案内しました。
これからも、日本を訪れる外国人旅行者の数はどんどん増えていくと思われます。駅構内でも、インフォメーションセンターの係員やアルバイトスタッフが英語での道案内をしていますが、圧倒的に人数が足りていないと感じます。
また、観光客自身もスマホのナビアプリなどを駆使してはいるのですが、それでも地下道へのアクセスが分からない人や、目的地とは真逆にある改札口で右往左往している人もたくさん見てきました。
筆者自身、かつてはそこまで英語を堪能に話せるわけではありませんでしたが、道案内が半ば習慣化してくると、中学や高校で習った範囲でもどうにかなってくるものです。この機会に、迷っている方を見つけたら恥ずかしがらずに「May I help you?」と声をかけてみるのも良いのではないでしょうか。
Writer: 稲葉義泰(軍事ライター)
軍事ライター。現代兵器動向のほか、軍事・安全保障に関連する国内法・国際法研究も行う。修士号(国際法)を取得し、現在は博士課程に在籍中。小学生の頃は「鉄道好き」、特に「ブルートレイン好き」であったが、その後兵器の魅力にひかれて現在にいたる。著書に『ここまでできる自衛隊 国際法・憲法・自衛隊法ではこうなっている』(秀和システム)など。
東海道新幹線と北陸新幹線は鉄道会社が違ってて、ここは JR東海の駅です。あそこの連絡改札から JR東日本側の北陸新幹線に乗り換えできます
って英語で説明できる気がしないなぁ…
しかも JR東海の英語名は JR Central とか Central Japan Railway とか東海どこいった…