世界最強の戦闘機「F-22」ステルス性なくなったら弱いんでしょ?「←メチャ強いです」 断言できる理由とは

アメリカ空軍に200機弱しかないF-22「ラプター」は、世界屈指の高性能戦闘機といわれています。ただ、その高性能はなにもステルス性に支えられているわけではないとか。じつはステルス性がなくても「最強説」は揺るがないようです。

どれだけ高い位置を飛べるかもポイント

 また、F-22のもうひとつの特筆すべき特性は、高高度での飛行能力です。非常に大きな主翼や水平尾翼、そして推力偏向ノズル付きの大推力エンジンは空気の薄い高高度での飛行能力を与え、一般的な戦闘機の実用上昇限度を遥かに上回る1万8000m以上の高度で作戦行動を行うことが可能です。この高度では空気抵抗が減少するため、ミサイルの滑空距離が、やはり劇的に向上します。

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F-16の主翼に匹敵する水平尾翼の面積とそれを上回る非常に大面積の主翼はF-22に強力な高高度飛行性能を与える(関 賢太郎撮影)。

 こうした理由から、高い初速と低い空気抵抗によってAIM-120「アムラーム」の射程は大幅に延伸し、結果、ほかの戦闘機を用いるよりも撃破確率を高められるのです。F-22の真骨頂はあくまでもステルス性や情報処理能力を活かし、戦う前に優勢を確保する「ファーストルック(先制発見)」「ファーストシュート(先制攻撃)」「ファーストキル(先制撃墜)」にありますが、仮に対等な条件であったとしても優位に戦うことが可能であるといえるでしょう。

 F-22よりもあとに開発されたF-35「ライトニングII」は、F-22を上回るアビオニクスを搭載し、F-22とは違った戦い方を得意とする戦闘機ですが、機動性や高高度性能については既存の戦闘機と同等レベルであり、F-22のような戦い方はできません。

 以上のようにF-22は単なる「見えない戦闘機」ではなく、スピード、機動性、武装の特性を活かして圧倒的な空中戦力を維持し続けることができ、空中戦に勝つことを義務付けられた、21世紀の空戦において最も強力な航空兵器であり続けています。

 ゆえに、F-22は「エアドミナンスファイター(航空支配戦闘機)」と呼ばれるのです。こうした理由から、制空戦闘に限っていえば、F-22「ラプター」一強の時代はまだ当分続くのではないでしょうか。

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Writer:

1981年生まれ。航空軍事記者、写真家。航空専門誌などにて活躍中であると同時に世界の航空事情を取材し、自身のウェブサイト「MASDF」(http://www.masdf.com/)でその成果を発表している。著書に『JASDF F-2』など10冊以上。

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