15年間モデルチェンジ無し!? 「新型でない今こそ買い!」な日産中古車3選 低年式でも恥ずかしくありません
日産は2022年以降、新車の投入がほとんどなく、ラインナップの陳腐化が進んでいます。しかし、裏を返せば日産車なら低年式の中古車を安く買っても型遅れにならないということ。そんなオトクな日産中古車を3車種紹介します。
15年以上モデルチェンジ無しの大型ミニバン
2台目は高級ミニバンの「エルグランド」です。シリーズ3代目となる現行型は、北米向けの「クエスト」と基本設計を統合し、駆動方式はFRからFFベースへと改められました。この変更により低床化を実現し、車格相応の広い車内空間を誇るようになっています。

15年という長いモデルライフのあいだに、ライバルとなるトヨタ「アルファード」や「ベルファイア」は3回のモデルチェンジを経たことで、相対的に「エルグランド」は商品力を失い、新車は半ば忘れられた存在となっていますが、そのぶん中古車相場は低めなので「とにかく安くて、広くて、快適なミニバンがほしい」という人にはおすすめです。
中古車価格は走行距離の多い前期型なら50万円以下で購入できますが、比較的タマ数が多い2014年登場の中期型で走行距離が7万km台の中古車を選ぶ場合は、乗り出しで100~130万円くらいの予算が必要です。なお、2019年にデビューした後期型は同じ条件で200万円以上もします。リセールの低さを考えるとちょっと手が出しにくいようです。なお、2.5リッターと3.5リッターモデルによる価格差はほとんどありません。
最後に紹介するのは、2022年に登場した軽BEV(バッテリー電気自動車)の「サクラ」です。航続距離の短さから、使い方に制限を受けるBEVということで需要はほぼ一巡し、現在では登場時の人気は、ほぼ消え去っています。また、短期間で手放す人も多かったようで中古車市場の流通台数が多く、走行距離2万km以下の低走行車が乗り出し、140万円以下で見つかります。ガソリンが高騰している昨今、近場の移動に使うアシと割り切るなら、価格がこなれている中古の「サクラ」は魅力があります。1度BEVを試してみたいという人にオススメしたい1台です。
2025年3月現在、日産車はあまり良いイメージがないかもしれませんが、これら中古車をあえて選ぶことで、ひょっとしたら新たな日産車の魅力を見つけることができるかもしれません。
Writer: 山崎 龍(乗り物系ライター)
「自動車やクルマを中心にした乗り物系ライター。愛車は1967年型アルファロメオ1300GTジュニア、2010年型フィアット500PINK!、モト・グッツィV11スポーツ、ヤマハ・グランドマジェスティ250、スズキGN125H、ホンダ・スーパーカブ110「天気の子」。著書は「萌えだらけの車選び」「最強! 連合艦隊オールスターズ」「『世界の銃』完全読本」ほか」に
コメント