新幹線より快適な「グリーン席」が海の上に!? 希少な「鉄道連絡船」大きい方に乗ってみた

和歌山港~徳島港間を結ぶ「南海フェリー」。南海電鉄の子会社であり、鉄道会社のグループ企業という珍しい海運会社です。和歌山港では、南海線の駅と接続している鉄道連絡船ですが、どのような利用をされているのでしょうか。

2019年に就役の船 なかなか速い!

 1992(平成4)年には高速船「あるご」と南海特急「サザン」を組み合わせて、難波~徳島港間を1時間58分で結びます。しかし、1998(平成10)年に明石海峡大橋が開通したことにより大阪と徳島が道路で直接結ばれた影響は大きく、2002(平成14)年に高速船は廃止。厳しい利用状況のなか、南海は船と鉄道を一体化した「好きっぷ」や、2019(令和元)年には新造船「フェリーあい」導入など、積極策を打ち出してきました。

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じゅうたん席(安藤昌季撮影)

 2025年現在はどのように利用されているのか、筆者(安藤昌季:乗りものライター)は2月中旬の土曜日、徳島港から南海フェリーを利用してみました。

 JR徳島駅から徳島港まではバスで20分ほど。出港は13時20分ですが、筆者は新型船「フェリーあい」の入港を見るために、少し早く徳島港へ向かいました。岸壁で待っていると、12時50分ごろに、徳島南部道の大きな橋をくぐって「フェリーあい」が接岸しました。スマートな船体が印象的です。

 総トン数は2825トン、旅客定員は427名。8tトラック37台の搭載能力を持ちます。最大速力は21.46ノット(約39.7km/h)でるため、なかなかの快速船です。下船客は30人以上いました。

 乗り込むと、エンジン音が静かな船だと感じました。船内では、じゅうたん席が目に入ります。じゅうたんが敷かれ、ゴロゴロできる席です。車いす優先、女性専用のじゅうたん席も設けられていました。

 船の前方は椅子席です。リクライニングシートで背面テーブルを備えた座席で、なかなか快適です。周囲にはソファー席もありました。

 さらに「ファミリー席(テーブル席)」と呼ばれるテーブル席もあります。この場所にはカップ麺を含む自動販売機やゲームコーナー、コンセントと机がある作業用の「ビジネスコーナー」、窓に面したカウンター席もあり、設備は充実していると感じました。売店もありますが、残念ながら営業休止中でした。

 ちなみに、全て自由席なので、どこに陣取るのも自由です。じゅうたん席が比較的人気のようですが、ソファー席に寝そべっていた人も見られました。

これが私鉄・南海の「グリーン席」です(写真)

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