ついに“完全個室化”実現! 新造フェリー「さんふらわあ かむい」 まさに海の上のホテル、というか“ビジホ!?”
まもなく大洗-苫小牧航路に就航する新造フェリー「さんふらわあ かむい」。客室は全て個室化され、従来船から見違える変化を遂げました。ただし“豪華指向”かといえば、そうでもありません。
ドライバールーム含め全室個室! 全室豪華!?
商船三井グループの「商船三井さんふらわあ」が大洗(茨城県)―苫小牧(北海道)航路の深夜便に投入する新造LNG(液化天然ガス)燃料フェリー「さんふらわあ かむい」(1万5600総トン)が2025年1月21日、ついに就航します。
同船の船名「かむい」はアイヌ語で「神、魂のような大いなる力」を意味し、伝統と未来をつなぎ、美しい海を守るという願いが込められています。それを象徴するように船体のカラーデザインも、既存船の「さんふらわあ だいせつ/しれとこ」から一新するとともに、船内のレイアウトも大きく変わっています。
例えば客室。「だいせつ/しれとこ」は1段ベッドが並ぶ大部屋が中心でしたが、「さんふらわあ かむい」は一般旅客の客室も、ドライバーズルームも全て個室となっています。
これにはプライバシーを確保できる個室のニーズが高まっただけでなく、コロナ禍を経てソーシャルディスタンスを保てるスペースや、“2024年問題”を契機とした物流のモーダルシフトを促進する快適な空間が求められていたという背景があります。
「さんふらわあ かむい」では船首側にドライバー区画を、船尾側に一般旅客用の区画を配置しました。ドライバー区画には1人部屋のドライバーズルームが70室用意されるとともに、ゆっくり休んだり、食事をしたりすることができる広めの娯楽室が設けられています。
一般旅客の客室としては1人旅向けの「コンフォートSシングル」や、2人部屋で最大3人まで利用できる「コンフォートSツイン」が設けられました。いずれの船室も車椅子で利用ができるバリアフリータイプの部屋もあります。
さらに、愛犬やペットと旅行したい人のためにペットルームやドックランが設けられているだけでなく、船旅を一緒に過ごせる部屋として、「スーペリアウィズペットインサイド」が用意されています。移動中でもペットと共にいられるという取り組みは、大洗-苫小牧航路の夕方便でも好評で、「かむい」では8室が設けられました。この「スーペリアウィズペットインサイド」は他の部屋と違い、シャワー&トイレユニットや冷蔵庫が備えられているほか、ドライヤーや各種アメニティ、ペット用備品などが揃っています。
コメント