ソ連のT-34&KV強すぎ!! 対する「戦車大国」ドイツが造った間に合わせ兵器とは 実は“陰の立役者”かも
「タイガー」「キングタイガー」「パンサー」など名だたる戦車をいくつも開発したドイツは、戦車大国のイメージが強いかもしれませんが、第2次大戦では強力なソ連戦車に悩まされたことも。それを救ったのは急ごしらえの対戦車車両でした。
強敵ソ連戦車を倒すためにソ連の大砲を使っちゃえ!
それは、独ソ戦の初期に大量鹵獲したソ連製の76.2mm野砲M1936 F-22を、ドイツ軍が再使用するというものでした。1200門以上の多数が鹵獲されていた同砲は、初速が速く対戦車砲として十分に通用する性能を持っていました。

事実、F-22は鹵獲当初から性能的に「使える」砲だったので、ドイツ軍は「7.62cmFK296(r)」の鹵獲兵器番号を付与してそのまま使用していました。なお、番号の末尾に付けられた(r)は、ソ連(ロシア)から鹵獲したことを示しています。
ドイツ軍は、国産の次世代対戦車砲7.5cmPaK40が配備されるまでのつなぎとして、この7.62cmFK296(r)に、対戦車砲として使いやすくするための改造を施していました。最大のポイントは、鹵獲したソ連製弾薬がなくなっても使用が続けられるとともに威力の向上をはかる目的で、ドイツ製Pak40対戦車砲の薬莢を使えるよう薬室が拡張され、Pak40の砲弾に銅製バンドを巻いて7.62cmのF-22から撃てるようにした専用弾薬まで生産されたことでした。
こうして大改造を施された鹵獲兵器7.62cmFK296(r)には、新たに「7.62cmPaK36(r)」の鹵獲兵器番号が与えられましたが、ドイツ軍将兵は「ロシアンパック」のあだ名で呼ぶことも多かったようです。
当初、7.62cmPaK36(r)は牽引式の対戦車砲として使用されましたが、ドイツ軍は、本砲を載せた対戦車自走砲をいくつか開発しました。そのひとつがSd.Kfz.139「マルダーIII」です。
ドイツは1938年にチェコを無血併合した際、同国のCKD社が開発した戦車LTvz.38の生産を続けさせ、「38(t)戦車」として採用したのですが、独ソ戦が始まると性能不足が露呈するようになり、前線から徐々に引き揚げられました。そこで旧式化した38(t)を再利用すべく砲塔を撤去。その部分に開放式の戦闘室を設けて7.62cmPaK36(r)を搭載したのです。
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