ちょっと、エグい立体交差…「川越街道の“罠”構造」 天下の大幹線の下に潜む「まさか!」

東京と埼玉を結ぶ大幹線のひとつ、国道254号「川越街道」は多くの道路と立体交差していますが、中には、今の常識からすると“ありえない”構造のものも存在。知らずに通ると危険なケースもあります。

天下の大幹線「川越街道」こと国道254号

 国道254号は、東京から長野県松本市まで、旧来の川越街道、児玉街道、富岡街道、信州街道に沿って結ぶ歴史ある道路で、現在も東京都内~北関東~東信および中信地域を連絡する重要な役割を果たしています。

Large 20250406 01

拡大画像

英インター南側にあるアンダーパス。国道254号の低い高架に対し、天地方向のスペースを稼ぐため、路盤を掘り下げている(植村祐介撮影)

 東京から川越に至る「川越街道」区間では、交通量の多さから渋滞が頻発しており、その対策のため現在でも「和光富士見バイパス」「和光バイパス」などの整備が進められています。これらは十分な車線幅、独立した歩道、必要に応じた立体交差など、現代に求められる道路の規格にのっとり供用される予定です。

 しかしこの区間で過去に行われた道路整備では、現在では“ありえない”形状の立体交差が、そのまま残されています。ここではそのいくつかをピックアップし、ご紹介しましょう。

「英インター」南側の“エグい立体交差”

 英(はなぶさ)インター交差点(埼玉県新座市)は、国道254号と国道463号が、2つのループ状ランプを有するハーフクローバー型のインターチェンジで接続し、この地域の交通の要衝となっています。1970年代の建設当時としては革新的な設計だったと思われますが、じつはこの英インターのすぐ南には、建設当時としてもちょっと“規格外”に近いと思われる立体交差が存在するのです。

 その立体交差は、国道254号上り線を東京方面に進み、柳瀬川を英橋で渡り、埼玉県道109号(旧川越街道)を分岐した先、埼玉県道109号から西に分岐した道が国道254号をくぐる部分にあります。

 立体交差部分の天井はアーチ状で、路盤が掘り下げられて高さを稼いでいるものの、高さ制限は2.0mをなんとか確保しているレベルです。

 また入口の形状から幅員はそこそこありそうに見えますが、最大幅は1.8mと、最近の3ナンバー車ではギリギリとなっています。その理由は、立体交差内に設置された、車道と歩道を区切るガードパイプによるものです。そしてそのガードパイプには、“見た目”の道路幅をそのまま信じて入ってきたクルマによるものか、衝突のキズが多数残っています。

 この立体交差は、旧川越街道(埼玉県道109号)とは別に現在の国道254号をつくるときに生まれたと考えられます。古い航空写真を見ると、国道が存在する以前からある道で、立体交差は分断を防ぐ機能補償の一環でしょう。現在であれば立体交差の位置をずらすなどで、ここまで窮屈な設計にはしないでしょうから、時代の流れが感じられるところです。

【地図/写真】「ちょっとエグい」立体交差たち

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  2. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  5. 屋内で息を潜めていたロシア軍の装甲車が「次々に大炎上」 攻撃準備中に急襲される瞬間を捉えた映像が公開
  1. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  2. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  3. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  4. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス
  5. ロシア海軍のステルス艦が「大炎上」 ウクライナの攻撃で撃破される瞬間を捉えた映像が公開