ちょっと、エグい立体交差…「川越街道の“罠”構造」 天下の大幹線の下に潜む「まさか!」

東京と埼玉を結ぶ大幹線のひとつ、国道254号「川越街道」は多くの道路と立体交差していますが、中には、今の常識からすると“ありえない”構造のものも存在。知らずに通ると危険なケースもあります。

曲がった先は「国道」じゃない 小仙波(中)交差点

 国道254号は、1981年にバイパスとなる「富士見川越有料道路」が供用され、新座市から川越市の区間の混雑緩和が図られました。2009年に無料開放され、現在は「富士見川越バイパス」として、引き続き国道254号現道とともに、地域および通過交通の大動脈として機能しています。

 さて、この富士見川越バイパスは、国道16号(国道254号現道との重複区間)と、川越市の「小仙波(中)」交差点で立体交差しますが、じつはこの交差点では国道16号外回りから富士見川越バイパス上りへ右折しようとして、とまどうドライバーが少なくありません。

 国道16号を入間方面から走ってくると、正面に国道16号をまたぐ富士見川越バイパスの高架が見え、交差点手前には右折レーンが設けられています。一般的な交差点であれば、この右折レーンを曲がった先は富士見川越バイパスの側道となり、そのまま本線に合流するはずです。

 しかしこの交差点では、右折レーンの進む先が富士見川越バイパスの上りではなく、北で並行する埼玉県道113号なのです。

 交差点手前の青看板には埼玉県道113号の表示がありますが、それ以上に目立つ「富士見」という地名から、地元のドライバー以外は「富士見川越バイパスに入る」と勘違いしても無理はないところです。

 なお国道16号外回りから富士見川越バイパス上りに進む“正解”は、ひとつ手前の「川越警察署前」交差点での右折ですが、こちらには青看板などでの案内は皆無です。

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 ここまで紹介した3つの立体交差箇所とも、地図上ではその構造が分かりづらく、実際に遭遇して「まさか!」となることも考えられます。通行の際はご注意ください。

【地図/写真】「ちょっとエグい」立体交差たち

Writer:

1966年、福岡県生まれ。自動車専門誌編集部勤務を経て独立。クルマ、PC、マリン&ウインタースポーツ、国内外の旅行など多彩な趣味を通し積み重ねた経験と人脈、知的探究心がセールスポイント。カーライフ系、ニュース&エンタメ系、インタビュー記事執筆のほか、主にIT&通信分野でのB2Bウェブサイトの企画立案、制作、原稿執筆なども手がける。

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