ちょっと、エグい立体交差…「川越街道の“罠”構造」 天下の大幹線の下に潜む「まさか!」
東京と埼玉を結ぶ大幹線のひとつ、国道254号「川越街道」は多くの道路と立体交差していますが、中には、今の常識からすると“ありえない”構造のものも存在。知らずに通ると危険なケースもあります。
右折待ち「2回連続」で後続車ブロック! 榎木ガード交差点
国道254号は朝霞市内で黒目川の作った谷筋を擁壁でまたいで東西に走り、その谷筋を走る埼玉県道36号と立体交差します。その交差点が「榎ガード」で、国道254号が上、埼玉県道36号が下を通ります。

上の国道と下の県道は、擁壁の左右に沿う側道(スロープ状のランプ)で行き来します。ただここは、国道の川越側が急峻な坂になっているためか用地の関係か、側道が東京側にしか設けられていません。
この交差点の特異ポイントは、国道254号下の開口部が狭いこと、そして国道254号の側道が一方通行ではなく対面交通だということです。
開口部は対向2車線の幅しかなく、右折レーンを設ける余裕がないことから、交通量の増える7~9時、17時~19時は、埼玉県道36号北行からの右折は禁止となります。それ以外の時間帯は右折可ですが、注意しなければならないのが、国道254号の側道が対面交通のため、右折ポイントがガードの南北の設けられた2か所の信号、それぞれにあることです。
先行車が右のウインカーを出したとき、つい一般的な立体交差のつもりで「ガードをくぐってから右折するだろう」などと思っていると、あわや追突という事態につながりかねません。もちろん2か所の右折を待つクルマで、県道はしばしば詰まります。
なおこの交差点は、埼玉県道36号に沿って整備が計画されている都市計画道路「保谷朝霞線」の開通時には大幅に改良され、国道254号上下線双方に設けた立体交差構造となる予定です。
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