前代未聞の「ETC障害」で1台ずつ「お金払ってくださいね」の情けなさ レーンも料金所も「もう不要」の海外
日本の高速道路で大規模なETC障害が発生し、料金所で1台1台、後日の支払いを求めていました。他方、海外では料金所もレーンも全くないのに、通行は全て記録されるシステムも導入されています。
大渋滞が起きたり危険が生じたりしても「お金は払ってくださいね」
ボンヤリとテレビのニュースを眺めていると、見慣れた中央自動車道の料金所での大渋滞の映像が入ってきました。2025年4月6日(日)未明から、中央道や東名高速などでETC障害が発生し、料金所で職員が1台1台に通行料金の後払いをするためのQRコード付きの紙を配っており、そのために大渋滞が起きている様子を伝えていました。

前代未聞の事態です。その後「職員が1台1台説明する」はなくなり通行フリー(後日、自己申告による支払い)になりましたが、NEXCO中日本も相当テンパっていたであろうことはよくわかるし、そもそものETC障害についての批判はここではしません。
しかし、筆者がすごくモヤモヤしたのが、この「職員が1台1台に通行料金の後払いをするためのQRコード付きの紙を配る」という極めてアナログな作業でした。
高速道路は交通における大事なインフラです。また、言うに及ばず「場合によっては凶器にも変わる」クルマが無数に通行するのも高速道路。最悪、管理側の不手際が原因で事故に至れば人間を死に陥れる可能性もあります。実際、愛知県内の高速道路では、この大渋滞のさなか合計6件の交通事故があり、11人が怪我をしたという報道もありました。
そんな緊急事態の中で、「お金は絶対払ってくださいね」と職員が「レーン代わり」となり、1台1台に事情を説明するというのも非現実的で、ETC障害そのものはさておき、この辺の危機管理の甘さと「僕らが起こしたトラブルではあるけど、それでもしっかりお金は取るぞ」という姿勢に、なんだかモヤモヤしたのです。
料金所やETCレーン、そもそも要らなくね?
さらに言うと、筆者はそもそもあの料金所やETCレーンというもの自体も、前時代的というか「要らない」とも思っていました。
筆者は仕事の都合で18年間、台湾でクルマを運転しています。2014年以降、台湾の高速道路では料金所が姿を消し、全線にわたって一般道路と高速道路を自由に出入りできるようになりました。
当初、筆者は「さすが台湾! 高速道路の無料化を実施したのか」と大喜びし、高速道路を使いまくりましたが、レンタカーを業者に返す際に愕然としました。そこでは、レンタカーを利用していた間の、高速道路の通行履歴が全て叩き出されており、その通行料を一括請求されました。
台湾のこれはETC(高速道路の料金徴収システム)ではなく、「車による移動を監視するシステム」に見える。
記事で紹介されたシステムを見る限り、読み取り機器の設置場所は高速道路の料金所に限らない。
つまり道路のどこにでも設置して車の移動を監視可能だ。
台湾には車移動の監視が必要な「大人の事情」があるのだろう。
幸いにも日本には(今のところ)そのような事情がない。
記事で書かれたように日本が「アナログ」だとか「抜本的改革が難しい」とかではなく、別問題と思われる。
抑、交通事故等では無く、道路管理者のミスで起きたのに「通行料金払って下さいね」って(笑)
じゃあ、今回の障害でNEXCO中日本は、結婚式やコンサートに間に合わなかった方々や、行楽地へ行こうとしていた家族の方々の「補償もしなくちゃな」と思うのは、俺だけかな?
前自動改札機が故障したときはラッシュ時は定期券が多いため素通りさせたのありました。Suicaの残高を使う人は券売機できっぷを買わせていました。だったら高速道路は入口は通行券で出口は通行券とETCカードを料金所に渡すようにすればよかったです。
NEXCOに関係無い事情で低速走行になった場合は兎も角、責任の所在がNEXCO側にある以上、でも料金を払えってんなら、利用者の受けた損失を賠償しますってのが筋だし、関係者や責任者の進退や処分も必要ですよね、高速は無料にしますといいつつ値上げや意味不明な施策の為にシステムプログラムの書き換えで
起こった事故ですよね、まさに人災と…
台湾のEtagは車両監視がーなんて言う人が居ますが、Nシステムやその他の監視システムが日本にはありますよね、主要交差点などにも
監視目的でのカメラもありますし、要は日本はデータの管理や利用が信用出来無い国って事なんですよねぇ、日頃の政官や司法の行いからして至極当然ではあると思いますが…
交通の円滑化を図る、各種コストの低減と言う面でのメリットは大きいんですよねぇ
Etag
フランスやイタリア、アメリカのように料金所がある国もある。もちろんIC付のステッカーをガラスに貼るだけの国もある。
鉄道でも同じことが言える。日本の都市部の鉄道は改札があって一人一人出入りを確認されてる。信用乗車方式と言って、改札を置かずに時々検札に来て、切符を持っていない人に高額な罰金を科す国もある。
どっちが優れてるとかは一概には言えなくて一長一短ある。ETC自体は高速走行でも通信ができるが、料金所を置かないと不正通行を検知するのが難しい。相手を探すのも一苦労だし、運転者は車の所有者とは別。シール型だとステッカー張り替えたりして車種の偽装もしやすい。さらに筆者が勘違いしたように有料道路だと思わなかったという人はそこそこ出ると思う。料金所あってもどこから入ったのか逆走する車が出るくらいなのに。
筆者は突如日本叩きしたくなったのか分からないけと国ごとの事情やら日本の高速道路の優れている点等は見ようとしてないのかな
ま、台湾に住んでるなら関係ないかwww
巨額の交通量を吸い上げてきたんだから、システムの耐障害性を上げる措置、障害時の運用対策、リカバリ措置を怠ってきたというのが如実に露呈したわけで、
早急に対策しないと話にならんっていうところだろうけど、巨大な独占インフラ企業にできるわけないだろうから、
また、同じような事象が発生した際に、前時代的な変わらない対応で済ませるんだろうなぁとは思う
確かに台湾方式は便利ですね。
ただ、調べてみると、日本は1997年に試験運用が始まり、2001年に本格運用が始まっています。
台湾方式が便利だとしても、大規模に設備投資をしている現状を考えると、全く新しいシステムの導入は難しいのでしょう。
ユーザーからの反発も予想されますしね。
色々な国で運転しましたが、有料道路の料金徴収方法は、国により違います。
イギリスやアイルランドは原則無料ですので、料金所はありません。
定額制乗り放題の国もあります(ステッカーを購入し、貼り付けておく)。
イタリアは、日本とよく似た方式のはずです。
それぞれ一長一短あり、一概にどれが良いとはなかなか言えない気がします。
非接触タグを使用したとしてもIC入口で読み取る機器と通行料請求するシステムは必須だし、今回同様のシステム障害は起こり得るよね。筆者が台湾を引き合いに日本disりたいのだけは分かった。
拝啓、NEXCO様
この度、貴社のETCシステムにおける深刻な障害により、道路利用者として予期しない渋滞や遅延に見舞われ、予定通りの通行ができませんでした。特に、長時間にわたる障害の影響を受けたことで、目的地に到達するまでに数時間以上も遅れる、また、人件費や代替手段確保など業務上さらなる負担とコストが強いられることとなり、大きな不便を強いられました。つきましては、以下の点について速やかに対応いただきたく、お願い申し上げます。
料金の減免
今回のシステム障害によって通行が正常に行えなかったことは、天災や事故による通行止め、または大規模な渋滞と同様の影響を利用者に与えました。このような状況において、通常料金を支払うことが不公平であることは明白です。システムの故障により、利用者が享受すべきサービスが提供されていない以上、料金減免や返金が適切であることは論理的に当然の要求です。従って、料金の減免を速やかに実施することを強く求めます。
過去の類似事例に基づく対応
過去、NEXCOは天災や事故による通行止めの場合において、通行料金の一部返金や、次回利用時の割引を提供してきた実績があります。具体的な事例を挙げますと、次の通りです:
2011年東日本大震災:震災の影響で広範囲にわたる通行止めが発生し、NEXCOは通行料金の一部返金や次回利用時の割引措置を講じました。
2018年大阪府北部地震:地震による通行止めにより、影響を受けた利用者に対して、通行料金の一部返金や割引が行われました。
2020年台風19号:大規模な通行止めや渋滞が発生した際、NEXCOは影響を受けた利用者に対して通行料金の一部返金措置を実施しました。
これらの事例からも、NEXCOは天災による通行障害に対して、利用者への返金や割引を行うことで、公正かつ誠実な対応をしてきました。これは、利用者に対して提供されるべきサービスが実際に提供されなかったという事実に基づいています。
NEXCOの責任と公平な対応
今回は天災によるものではなく、NEXCOのシステム障害による影響です。したがって、過去の天災に対する対応と同様に、NEXCOの責任において、料金の減免や返金を行うべきです。特に、システムの不具合はNEXCO側の過失によるものであり、この責任は明確です。このような状況では、過去の運用に基づき、柔軟かつ迅速な対応を行うことが不可欠です。
社会的責任と顧客満足度の観点
NEXCOは公共の交通インフラを運営する責任を負っており、特にシステム障害に起因する不利益を被った利用者に対しては、その影響を軽減するための適切な措置を講じる社会的責任があります。料金の不正確な徴収や不便な利用状況が発生した場合、利用者に対して誠実かつ公正な対応をすることは、NEXCOの企業倫理および社会的責任を全うするためにも不可欠です。したがって、今回の事案においても、利用者への迅速かつ公平な補償を行うべきです。
公平な補償の実施を強く希望
上記の理由を踏まえ、NEXCOにおかれましては、システム障害により不便を強いられた利用者に対して、公平で迅速な補償措置を講じていただけますよう、お願い申し上げます。利用者が享受すべきサービスが提供されていない事実に対し、適切な減免措置や返金処理を早急に実施していただくことが、NEXCOの信頼回復に繋がると確信しています。
敬具
良記事をありがとうございます。
オーストラリアはeTAGと、ナンバー画像認識を併用しているようでした。レンタカー屋は関与せずとも、ネットでクレジットカードとの紐付けが簡単にできてスムーズでした。
一長一短は便利な思考停止ワードですね。高速道路はインフラであり、利用者一人一人との等価交換を最優先すべきものではありません。NEXCOが動かない限り、高価で交通流を妨げるETCが改善されないのは、社会問題です。渋滞する方がPA、SAの利用が増えて儲かるとでも思っているのかと。
発生からゲート解放まで12時間かかる意志決定に、NEXCOという会社に改めてがっかりしましたが、中日本の企業理念などを改めて読むと、インフラだという意識はお持ちのようです。自浄作用に期待しています。
大賛同します
今後とも、良い記事書いてください
通行が記録されてたら払わなければ呼び出しが来ると思うな
ネクスコ中日本のシステム障害によるお客様対応、料金後支払いについて疑問です。
ネクスコ関係の人に大阪万博、家族含めて入場無料にしておきながら、この対応はありえません。
考えが短絡的すぎる