なぜ「クロスカブ」ばかり盗難急増? スーパーカブでも“超人気モデル”でもなく… 盗難経験者の“思い当たる節”
スーパーカブシリーズのひとつ「クロスカブ」の盗難が急増。しかし、今はもっと人気が高く、価格も高いモデルがあるのに、なぜ「クロスカブ」なのでしょうか。実際にクロスカブを愛用する筆者には、“思い当たる節”がありました。
やっぱり「なぜクロスカブ?」 防犯対策はあるのか?
そんな先入観がある中での、ここでのクロスカブの盗難急増。筆者はこんな推測を立ててみました。
国内のバイク専門業者がなんらかの供給なり販売を見込んで盗むにはあまりにリスクが大きく、さらにそう高値がつかないクロスカブを126台も盗む必然性はなく、このパターンは考えられません。
それよりも自然に思えるのは、やはり「ハンターカブが走っておらず(あるいは走っていても人気がない)、クロスカブが多く走っており、一定人気がある国」への輸出に向けた組織的な犯罪なのではないかというものです。
警察でも「特定車種をこれだけの台数を盗むのは、組織的な犯罪である可能性が高い」と発表していますが、一方で「一度盗めば隠しやすい」のがバイクであり原付です。一説にはバイクの盗難車が手元に戻ってくるのは被害全体の1割程度とも言われ、その多くは泣き寝入りするしかないのが現状です。
筆者もクロスカブ愛用者なので、被害者の方の気持ちに同情するばかりですが、他人事でもありません。今後はしっかりと防犯対策をとっておこうと思いました。
ちなみに、ホンダや損害保険会社では、盗難補償のある保険サービスを用意しています。また、定番のディスクロックやU字ロックといった物理的な盗難防止グッズのほか、GPSによる追跡機能のあるハイテクな盗難防止アイテムも、近年は比較的安価で購入できるようにもなりました。
こういった防犯対策を二重、三重に重ねることで、大事にしている愛車を盗まれる可能性は大きく減るのではないかと思います。
Writer: 松田義人(ライター・編集者)
1971年、東京都生まれ。編集プロダクション・deco代表。バイク、クルマ、ガジェット、保護犬猫、グルメなど幅広いジャンルで複数のWEBメディアに寄稿中。また、台湾に関する著書、連載複数あり。好きな乗りものはスタイリッシュ系よりも、どこかちょっと足りないような、おもちゃのようなチープ感のあるもの。
昔、スーパーカブ泥棒を捕まえたことがある。
休暇を取り出かける際に、寮の踊り場から見える駐輪場で何やらメモしてるおじいさん。同僚がバイクの買い取りを頼んだか?、しばらく眺めていると頼んでいない私のカブの用具入れを開けている(中身は工具と自賠責の書類)。
勝手なことされても困るなーと、注意してもらうために職場(寮の敷地)の警備員さんの所へ連れて行った。渡された名刺はリサイクルショップの物だった。
「注意しておいてー」と事情を警備室で話していたら、たまたま来ていた警察官に「事情を聞かせて」となった。
警察署で生活安全課の制服お巡りさんに一通り話したあと、なぜか組織犯罪対策課の刑事さんにチェンジ。もう一度最初からお話し。
あのおじいさん何者だと思う?と聞かれたのでリサイクル業者と答えたら「見る目無いなー(笑)じゃ前科何犯だと思う?ちなみに名刺は偽物」と言われ驚いた。
おじいさんはリサイクル業者ではなく下見役で、後で別のトラックでまとめて積み込んでいくと教えられた。
今流行り?の私人逮捕となり、後で弁護士から賠償の話が来た。被害無いけど・・と言ったけれど「ああいう人は反省してもらわないとだめ」と。裁判に影響するのかも知れない。何万円か頂いた。
事情聴取で休みがまる1日潰れ、約束していた友人とのキャンプは中止、お腹は減ったがカツ丼は出ず(刑事さんが生茶のペットボトルを1本おごってくれた^^;)、職場(事件現場)と何度もパトカーで往復、指差しながら色々な角度で写真撮影。何かやらかしたと噂にもなりました。
教訓
怪しい人を見かけたらすぐ110番(自分で逮捕しない方がいい)
状況は言葉で説明すると長くなるので、スマホで写真を撮っておこう
スーパーカブは本当によく盗まれる。ヤマハのメイトやスズキのバーディーはあまり盗まれない。もっと言えば丸いライトのスーパーカブが泥棒に人気。