なぜ「クロスカブ」ばかり盗難急増? スーパーカブでも“超人気モデル”でもなく… 盗難経験者の“思い当たる節”
スーパーカブシリーズのひとつ「クロスカブ」の盗難が急増。しかし、今はもっと人気が高く、価格も高いモデルがあるのに、なぜ「クロスカブ」なのでしょうか。実際にクロスカブを愛用する筆者には、“思い当たる節”がありました。
実際盗まれたカブ
1つは、高校生だった頃に筆者が愛用していた不動のスーパーカブが2台丸ごと盗まれたこと。

当時、スーパーカブを数台乗り継いでいた筆者ですが、ある日、父から「動かないバイクをいつまでも家に置いているな。近所の人から『ゴミ』をほったらかしにしてるように見えるから早く処分しろ」と迫られ、泣く泣く近くの歩道橋の下に移動させていました。昭和の時代はまだまだユルく、このように公道にバイクを置いていても、厳しい取り締まりはなかったのです。
しかし、その後まもなくして歩道橋の下に置いた2台のスーパーカブは忽然と姿を消しました。警察や自治体が撤去したのであれば、後日お叱りと合わせての連絡が来るはずですが、一向に連絡はありません。明らかに盗まれた様子でした。
また、後にアルバイトをしていた写真店でのこと。仕事上、預かったフイルムを現像・プリントするサービスを行うため、写真からどうしても顧客のプライベートを目の当たりにしてしまうのですが、ある人が依頼してきたフイルムに、ボロボロのスーパーカブが何百台と並んでいました。
そして、その様子がとにかく怪しげ。日本国内で、スーパーカブの中古車ばかりを何百台も集める専門業車というのは後にも先にも聞いたことがなく、てっきり筆者は「これが噂の盗難スーパーカブの輸出前の写真ではないか」と思ったものでした。
筆者の記憶にあるこの2つが、「スーパーカブの盗難グループ」によるものだという確約はできませんが、しかし、古くから諸外国には「本来の正規輸出台数以上のスーパーカブが走っている」という矛盾する現象もあり、やはり何がしかのプロセスを経て、盗難車が輸出されていることは否めないように思います。
昔、スーパーカブ泥棒を捕まえたことがある。
休暇を取り出かける際に、寮の踊り場から見える駐輪場で何やらメモしてるおじいさん。同僚がバイクの買い取りを頼んだか?、しばらく眺めていると頼んでいない私のカブの用具入れを開けている(中身は工具と自賠責の書類)。
勝手なことされても困るなーと、注意してもらうために職場(寮の敷地)の警備員さんの所へ連れて行った。渡された名刺はリサイクルショップの物だった。
「注意しておいてー」と事情を警備室で話していたら、たまたま来ていた警察官に「事情を聞かせて」となった。
警察署で生活安全課の制服お巡りさんに一通り話したあと、なぜか組織犯罪対策課の刑事さんにチェンジ。もう一度最初からお話し。
あのおじいさん何者だと思う?と聞かれたのでリサイクル業者と答えたら「見る目無いなー(笑)じゃ前科何犯だと思う?ちなみに名刺は偽物」と言われ驚いた。
おじいさんはリサイクル業者ではなく下見役で、後で別のトラックでまとめて積み込んでいくと教えられた。
今流行り?の私人逮捕となり、後で弁護士から賠償の話が来た。被害無いけど・・と言ったけれど「ああいう人は反省してもらわないとだめ」と。裁判に影響するのかも知れない。何万円か頂いた。
事情聴取で休みがまる1日潰れ、約束していた友人とのキャンプは中止、お腹は減ったがカツ丼は出ず(刑事さんが生茶のペットボトルを1本おごってくれた^^;)、職場(事件現場)と何度もパトカーで往復、指差しながら色々な角度で写真撮影。何かやらかしたと噂にもなりました。
教訓
怪しい人を見かけたらすぐ110番(自分で逮捕しない方がいい)
状況は言葉で説明すると長くなるので、スマホで写真を撮っておこう
スーパーカブは本当によく盗まれる。ヤマハのメイトやスズキのバーディーはあまり盗まれない。もっと言えば丸いライトのスーパーカブが泥棒に人気。