こ、これがカブ…? さよなら「スーパーカブ50」 中国の「電動カブ」に乗ってみた 実は日本でも買える!?

スーパーカブの50ccモデルが生産終了となる一方、中国では「電動カブ」が人気を集めています。同じく電動モデルとなった「ズーマー」「ダックス」とともに試乗。日本でも買えますが、注意点も存在します。

シンプルかつ合理的なデザインの一方、なぜかペダルが…

 納車が始まった「スーパーカブ50 ファイナルエディション」。日本の原付市場を切り開いたスーパーカブの50ccラストモデル(110ccは生産継続)ということで大いにニュースになりましたが、一方、中国ではすでに50ccに該当する“電動カブ”が市場を席巻しています。その名も「Cub_e」。

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Cub_eは従来のカブの面影を残しつつも、ギリギリまで装飾を削ぎ落としたストイックなデザイン。右下はスーパーカブ50 ファイナルエディション(画像:松田義人/ホンダ)。

 日本のホンダでも取り扱いのないモデルですが、未来に先駆けいち早く輸入販売している業者があります。東京のイーバイク東京(株式会社スカイエージェンシー)というメーカーです。すでにカブファンの熱い視線を浴びているCub_eに今回、同社で特別に試乗させてもらうことができました。

 事前に中国のサイトなどでCub_eのビジュアルを確認していましたが、実際の現車を見ると、これが実にカッコ良いもの。従来のカブのクラシカルな印象を感じさせながらも、装飾を極限まで削いだような外観から、老若男女誰でも違和感なく乗れるように思いました。

 それでいて、フロントにはディスクブレーキを採用。しっかりとした制動を意識していることもよくわかります。

 シンプルかつ合理的なCub_eですが、ちょっと驚きだったのが、何故か自転車のようにペダルがついていること。これは、中国における電動バイクの区分に適合させる理由から装備されているものです。

 中国の交通法規では、最高速度25km/h以下でペダル付きの電動バイクは「EB」(=Electric Bicycle)、26~50km/h以下の電動バイクは「EM」(=Electric Moped)、51km/h以上の電動バイクは「EV」(=Electric Vehicle)と区分。このうち、Cub_eはEBの区分にあたります。そのため、ペダルがついているのでした。

 ただし、実際にエンジンの電源を入れずにペダルをこぎCub_eを中国で運転する人は、そういないようで、これはあくまでも法規を通すための装備と思って良いかと思います。

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