「札幌~新千歳空港」鉄道とバスどっちが便利? 乗り比べてわかった“強み” どっちもインバウンド大盛況
札幌市と新千歳空港を結ぶアクセス方法にはJR北海道の快速「エアポート」や、北都交通・北海道中央バスの空港連絡バスがあります。乗り比べて使い勝手をチェックしました。
最近は7割以上がインバウンド!?
北都交通バス事業部長の矢萩靖巳さんに同社の空港連絡バスの強みを聞いたところ、やはり「停留所の多さ」を指摘します。

「JR線の駅まで出るのが不便なお客様がバスを選択するケースが見られます。空港連絡バスの沿線住民の方はもちろん、札幌市南部のビジネス利用の方でも、その傾向がありますね。地下鉄駅と接続しているので、空港から乗車して地下鉄駅で乗り換えて目的地に向かう、あるいはその逆の動きで利用されるケースも多くなっています」
また、鉄道にはないアピールポイントとして、すすきのを経由していることも取り上げました。
「すすきのから乗車するインバウンドのお客様も多数いらっしゃいます。最近では7割以上がインバウンドで、運転手は『どこの国にいるのかわからなくなる』と言っていました。満席になって、次の便をご案内することもしばしばです」
これを受け同社は2025年4月1日、札幌駅前発の各停便をそれまでの47本から67本に増加させるダイヤ改正を実施。本数はついにコロナ禍以前を上回りました。矢萩さんの口ぶりからは、札幌都心線が地元客だけでなくインバウンド観光客も多数乗車し、堅調に利用されていることが伺えます。
また、北都交通担当便については運賃の支払いにクレジットカードのタッチ決済が使用できる点も特筆されます。ただ、インバウンドの利用者にとっては便利そうですが、じつは利用率としては20%ほどにとどまり、バーコード決済のPayPayも15%程度。依然として現金決済が多いそうで、これには矢萩さんも首をひねっていました。
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