「札幌~新千歳空港」鉄道とバスどっちが便利? 乗り比べてわかった“強み” どっちもインバウンド大盛況

札幌市と新千歳空港を結ぶアクセス方法にはJR北海道の快速「エアポート」や、北都交通・北海道中央バスの空港連絡バスがあります。乗り比べて使い勝手をチェックしました。

札幌駅は「芋を洗う」大混雑ぶり

 実際にJRの快速「エアポート」と空港連絡バスを乗り比べてみました。

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札幌駅5番線に停車する快速エアポート。車両は721系だ。その隣は札幌~旭川間の特急「スーパーホワイトアロー」でデビューした785系。現在は札幌~東室蘭・室蘭間の特急「すずらん」で使用される(水野二千翔撮影)

 まず乗車したのはエアポート。札幌から新千歳空港へ向かうエアポートは快速、特別快速、区間快速の3種別があわせて1日80本、おおむね10分間隔で運転されています。運行本数では空港連絡バスより多く、「来た列車に乗れる」という点では便利に使えるでしょう。

 1月下旬の平日午前中に訪れたJR札幌駅は、コンコースから大変な混雑ぶりでした。エアポートが発着する5・6番線ホームも日本人だけでなく世界の人々でごった返しており、スーツケースやカバンを持った人々が列車を待っています。

 やがて新千歳空港から到着したエアポートが入線して乗客が降りると、代わってホーム上の利用者が乗り込み、あっという間に満員に。エアポートには指定席「uシート」車両も連結されていますが、そちらも座席に空きはありません。乗客の側にはスーツケースが留め置かれ、通路を行き来するのは非常に困難です。

 乗車した10時03分発の区間快速エアポート54号は、新札幌と北広島からの各駅に停車します。そのためか、空港利用者だけでなく、地域間の需要も拾っている様子が見られました。新札幌や北広島では、地元の利用者が数十人ほど下車していきました。

 40分ほどで到着した新千歳空港駅も、札幌駅と同様に乗降客で大混雑の様相。空港から都心へのアクセスとしてまず鉄道が頭に浮かぶのは自然で、この盛況は当分の間続くことでしょう。なお、エアポートによる札幌~新千歳空港間の所要時間は列車種別により異なりますが、概ね40分前後。運賃は1230円です。

【画像】これが札幌⇔新千歳「空港連絡バス」の車内です!

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