「あそこに敵がいまっせ!」“風車の国”のステルス戦闘機が「とある方法」で情報共有 アメリカ以外では初→どうやった!?

日本も関係大アリ!

情報共有により目標を破壊

 アメリカの大手防衛関連企業であるロッキード・マーチンは2025年4月14日、オランダ空軍のF-35Aが演習中に秘匿データリンクを使用した目標情報の共有を行ったと発表しました。

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演習に参加したオランダ空軍のF-35A(画像:ロッキード・マーチン)。

 これは、北大西洋条約機構(NATO)が実施した「ラムシュタイン・フラッグ」演習における出来事です。発表によると、オランダ空軍のF-35Aは自らが捉えた目標情報を、秘匿データリンクである「発展型多機能データリンク(MADL)」を使用し、同国軍の指揮統制システムである「キーストーン」へと送信。そして、そこから目標の位置情報を得た地上配備型のロケット砲システムにより、これを撃破したとのことです。

 本来、MADLはF-35を含む特定の装備としか通信することはできません。しかし、今回の演習ではロッキード・マーチン社が開発した「オープンゲートシステム(OGS)」を介することで、これまでMADLとの通信に対応していなかった「キーストーン」にもデータを直接送信することができたとのことです。ちなみに、このようなMADLと指揮通信システムとの連接は、アメリカ以外では今回が初めてとのことです。

 今後、日本を含めた他のF-35運用国においても、自国の指揮通信システムにMADLを用いた情報共有が可能となるのか、注目されます。

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