【空から撮った鉄道】セントレア開港20th 名鉄×海上空港は、赤い電車と白い飛行機が好対照
中部国際空港は「セントレア」の愛称を持ち、名古屋市中心部から南へ約30kmの知多半島沖合を埋め立てた海上空港です。開港から20年の2025年、アクセス鉄道の名鉄空港線とともに飛行機を捉えました。
この記事の目次
・ちょうど20年前、海上空港は建設中だった
・空港の東から狙うか、西から狙うか
・絵の中に「名鉄らしさ」をどう表現する?
・冬の朝に高高度から 車両のディティールは諦めて…
【画像枚数】全8点
ちょうど20年前、海上空港は建設中だった
中部国際空港「セントレア」は、自衛隊小牧基地に併設する名古屋空港が手狭になるため、知多半島の常滑市沖合を埋め立てて2005(平成17)年に開港した海上国際空港です。ここへアクセスするのは中部国際空港連絡道と名鉄空港線で、空港線は常滑駅から延伸するかたちで建設されました。

現在、中部国際空港は国内線、国際線、貨物など、中京圏における国際的な拠点空港という位置づけを担っている一方、それまで基幹空港として重用されていた名古屋空港は県営名古屋空港に改称され、近距離国内便やチャーター便、ビジネスジェットなどの受け皿となっています。なお、県営名古屋空港の正式名称は名古屋飛行場です。
残り1970文字
この続きは有料会員登録をすると読むことができます。
Writer: 吉永陽一(写真作家)
1977年、東京都生まれ。大阪芸術大学写真学科卒業後、建築模型製作会社スタッフを経て空撮会社へ。フリーランスとして空撮のキャリアを積む。10数年前から長年の憧れであった鉄道空撮に取り組み、2011年の初個展「空鉄(そらてつ)」を皮切りに、個展や書籍などで数々の空撮鉄道写真を発表。「空鉄」で注目を集め、鉄道空撮はライフワークとしている。空撮はもとより旅や鉄道などの紀行取材も行い、陸空で活躍。日本写真家協会(JPS)正会員、日本鉄道写真作家協会(JRPS)会員。