知られざる日本代表たち「士官候補生のオリンピック」ご存じか? 国の威信かけたガチ勝負 まもなくスタート!(後編)
「士官候補生のオリンピック」と呼ばれる国際的な交流競技会、「サンドハースト競技会」が2025年5月頭にアメリカで始まります。日本からは防衛大学校の学生が参加します。出国直前の彼らを取材してきました。
日本代表として「勝利」を追求したい!
分隊長を務める西藤学生(4年生)にハナシを伺ったところ「我々は、ひとつの状況に対応できる素養はあるのですが、状況が複合的に重なった場合は、臨機応変に柔軟性を持って動けるか、そこが苦手なところであり、逆に言うとまだ伸ばせる部分なのかなと考えています」と現在のチームの練度を冷静に分析していました。

また、意気込みについて聞いてみると、「我々は防衛大学校を代表するのはもちろん、やはり日の丸をつけていくので、日本代表の名に恥じないよう、しっかりと練習をして“勝ち”を追求していきたい」と20代前半とは思えないほどしっかりした回答をしてくれました。
こんなん、もう「アオハル」です! 育児真っ最中の私がこのようなコメント聞いて、涙腺が熱くならないはずがありません。
取材し、ハナシを聞いたら、もちろん勝利は目指すけれども、単なる勝利ではなく、仲間との絆や精神力など多くのものが得られる競技だと感じました。
この訓練の果てにある彼らの使命は国防です。日々鍛錬し未来を目指す若者のまっすぐな眼差しに、こちらまで心に火を灯されたのでした。
Writer: たいらさおり(漫画家/デザイナー)
漫画家・デザイナー。夫のやこさん、娘のみーちゃんと暮らすのんきなオタク。海自にはまってからあれよあれよと人生が変わってしまった。著書「海自オタがうっかり『中の人』と結婚した件。(秀和システム)」「北海道民のオキテ(KADOKAWA中経出版)」各シリーズ発売中。
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