なんか民間船みたいな雰囲気も… 輸送艦「にほんばれ」自衛艦ぽくない理由とは? 乗員たちの本音を聞いてみた

本格始動した自衛隊海上輸送群。その新部隊の目玉装備である輸送艦「にほんばれ」の艦内を取材してきました。外観の見た目は自衛艦ぽいですが、中に入ると民間船の趣きです。その理由を自衛官らが教えてくれました。

「自衛艦というよりは民間商船」なワケ

「にほんばれ」の速力は15ノット(約27.4km/h)以上で、乗員数は陸上自衛官を中心に約30名。艦尾側には糧食などを積み込むためのクレーンが搭載されています。なお、固有武装はありませんが、12.7mm重機関銃を設置するための銃架を装備しています。

Large 20250501 01

拡大画像

自衛隊海上輸送群司令の馬場公世1等陸佐(深水千翔撮影)。

 公表されている輸送性能は数百トンで、居住区前方の貨物甲板に車両十数両または20フィートコンテナ十数本程度の積載が可能です。

「砂浜に直接上陸するビーチング機能を持つことで、小さな島にも車両などを降ろすことができ、輸送力が向上していると感じた」(中谷防衛相)

 同艦の大きな特徴としては艦首にドアとランプが設けられていることです。車両を積載する際はビーチングや岸壁に頭付けをした状態でバウランプを下げ、艦首から直接、貨物甲板へアクセスできるようになっています。コンテナの荷役については接岸時に陸上のクレーンを使って行います。

 貨物甲板には車両やコンテナを係止する金具を掛けるクローバー・ホールが備えられています。側面には荒波に突っ込んだ際に速やかに排水できるよう、水抜き穴が設けられました。

 艦橋の中央前方にはジャイロレピータがあり、そこに当直士官が立って操艦を行います。右舷側にはECDIS(電子海図情報表示装置)やレーダーといった航海用の計器、中央には操舵装置、左舷側に機関の操作盤が置かれました。後ろ側には基本的に陸曹が並びます。

 艦内を案内した自衛官は「本艦の特性として、自衛艦というよりは民間商船がベースの構造となっていることがあげられる。当初は商船をベースに値段を抑えていると考えていたが、設計の段階で運用の構想が変わり、自衛艦になったという経緯がある。そのため『にほんばれ』には民間の機材が入っている」と話していました。

【画像】まんま民間船だわ…「にほんばれ」のブリッジなど艦内をイッキ見!

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス