「撮り鉄」の数がスゴイ…! 走れば大盛況「ジョイフルトレイン最後の大物」に乗った 今こそ“頑張りどき”か

走るときには沿線に「撮り鉄」がズラリ――そんな大勢の鉄道ファンの注目を集める豪華客車があります。最近の運行時には、走行風景を撮れない乗客も車内で「映え」を楽しめるイキな空間が用意されていました。

走れば大注目!「サロンカーなにわ」

「撮り鉄」の間で特に人気がある列車の一つが、JR西日本の欧風豪華客車「サロンカーなにわ」です。日本旅行が2025年4月に団体臨時列車として紀勢本線和歌山-新宮間を往復運行した際にも、沿線の撮影スポットなどには大勢の愛好家が押し寄せる「激パ」が見られました。

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サロンカーなにわを使った「サロンカーはやたま」。和歌山駅に戻った後、回送として運行する様子(大塚圭一郎撮影)

 ただ筆者(大塚圭一郎:共同通信社経済部次長)が乗り込んだところ、車内にも「撮れ高」が大きい演出が待ち受けていました。中にはカメラのシャッターをしきりと切りながら「お別れの日が近づいているみたいだからね」としみじみと話す人もいました。

「サロンカーなにわ」は国鉄時代末期の1983年、特急形客車14系の座席車を改造して誕生。国鉄末期からJR発足当初にかけて造られた団体臨時列車などに使う車両「ジョイフルトレイン」で活躍を続けている「最後の大物」だけに、走るときには大きな話題を呼びます。

 今回はかつて紀勢本線を駆けていた夜行列車「はやたま」にちなみ、列車名を「サロンカーはやたま」として運行。国鉄時代に登場したディーゼル機関車「DD51」2両が、5両の客車を引きました。

 往路は4月18日21時50分に和歌山駅を出発し、翌19日7時33分に新宮駅へ到着する夜行列車として運行し、帰路は20日9時45分に新宮を出て、16時12分に和歌山へ戻りました。

「サロンカーなにわ」は全車両がグリーン車で、開放座席は2人掛けと1人掛けの回転式リクライニングシートを千鳥配置にしています。座席の前後間隔は1.16mと標準的な新幹線および特急列車のグリーン車の大きさで、背もたれを比較的大きく倒すことができます。

 しかし、脚部を休めることができるフットレストは備えておらず、参加者からは「(夜行で走った)往路はあまり眠れなかった」と聞きました。

【スゴイ数…!】これが「サロンカー」撮影スポットの様子です(写真)

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