引退したはず!? 「JR初期の特急車」まさかの復活に沸く “ちょっと残念な座席”は争奪戦 今後はどうなる?
JR東日本はゴールデンウィーク期間中の2025年5月、既に定期運用を終えた人気車両を臨時特急で登板。同車は“華麗なる復活”を遂げましたが、実は再登板が待ち受けている可能性があります。
普段入らないホームに入線!? やってきたのは…!
5月3日に255系で運行された銚子発東京行きの「しおさい」82号は、次の停車駅である総武本線飯岡駅で行き違いのため、特急列車が原則として入線しない2番線に。1番線には東京発銚子行きのE259系(特急「成田エクスプレス」にも用いている車両)で運行する臨時「しおさい」83号が停車し、新旧車両が並ぶなど沿線は大賑わいでした。

5月の電撃的な復活劇で人気の高さを改めて示した255系ですが、再び登場する機会はあるのでしょうか。筆者が取材したところ、255系が活躍したメーンステージの残る一つにも“降臨”する可能性があることが分かりました。
関係者によると、夏休みの最も混雑するお盆期間の2025年8月11日(月)「山の日」に、外房線を通る特急「わかしお」(東京―安房鴨川)で255系を運行する方向で検討しているそうです。状況次第では運用が変わる可能性もありますが、再び登場すれば夏にふさわしい“熱視線”を浴びるのは間違いなさそうです。
Writer: 大塚圭一郎(共同通信社経済部次長・鉄旅オブザイヤー審査員)
1973年、東京都生まれ。97年に国立東京外国語大学フランス語学科卒、共同通信社に入社。ニューヨーク支局特派員、ワシントン支局次長を歴任し、アメリカに通算10年間住んだ。「乗りもの」ならば国内外のあらゆるものに関心を持つ。VIA鉄道カナダの愛好家団体「VIAクラブ日本支部」会員。
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