都会のオシャレさんに乗って欲しかった!? 名車「ジムニー」もコラボした異色モデル「関西」じゃなくて「KANSAI」だから!

自動車業界では、自動車メーカーとファッションブランドがタッグを組んでコラボカーを販売することが珍しくありません。これまでに、どのようなコラボカーが誕生し、どのような特徴があったのでしょうか。

オシャレに一家言ある人も納得か

 コラボモデルで内装を特別仕様にするのは世界共通のようです。

リンカーン 「マークIV」×「カルティエ」

 フォードの最高級車「リンカーン」は、ファッションブランドとのコラボカーの草分け的な存在です。1970年台後半に「デザイナー・シリーズ」と銘打ち、2ドアクーペの「マークシリーズ」をベースに、「Bill Blass」や「GIVENCHY」、「Emilio Pucci」などとのコラボモデルをリリースしていました。

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1979年型リンカーン「マークIV Cartier Edition」(画像:フォード)。

 その中でも人気が高かったのがフランスの「カルティエ」とのコラボで、1976年に「マークIV」の「Cartier Edition」が登場して以降、1977~1979年の「マークV」、1983~1989年と1995~2003年の「タウンカー」(1983年から「Cartier Designer Edition」、1997年以降は単に「Cartier」に名称を変更)に設定されました。「デザイナー・シリーズ」は標準車よりも高級な外装と内装が採用され、コラボ相手に応じた特別な配色が施されていました。

フィアット「500」×「ディーゼル」

 コンパクトカーきってのオシャレ番長ともいえるフィアット「500」は、さまざまな限定車を販売してきました。その中にはファッションブランドとのコラボカーも存在します。中でも人気となったのが、イタリアで若者から支持される「DIESEL」とのコラボによるフィアット「500 by Diesel」です。

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専用色の「DIESELグリーン」でペイントされたフィアット「500 by Diesel」(画像:フィアット)。

 2009年に登場したこの特別仕様車は、1.4Lモデルをベースに、ボディカラーは専用の「DIESELグリーン」ほか2色が用意され、外装にはオリジナルデザインの16インチホイールや黄色のブレーキキャリパーを装備し、内装はデニム生地を模した黄色いステッチのファブリックシートや黄色いメーターパネルなどが採用されていました。日本向けに用意されたのは150台で、好評を得たことから2010年にはオープンモデルの「500C by Diesel」が100台限定で販売されました。

【知らなかった…】これが「ジムニー」のKANSAIモデルです(画像)

Writer:

「自動車やクルマを中心にした乗り物系ライター。愛車は1967年型アルファロメオ1300GTジュニア、2010年型フィアット500PINK!、モト・グッツィV11スポーツ、ヤマハ・グランドマジェスティ250、スズキGN125H、ホンダ・スーパーカブ110「天気の子」。著書は「萌えだらけの車選び」「最強! 連合艦隊オールスターズ」「『世界の銃』完全読本」ほか」に

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