【空から撮った鉄道】リニア実験線の「その先」はどこまで延びている!? 今だけの光景を狙う

工事が進むリニア中央新幹線は品川~名古屋間が先行開業する予定で、ルートの一部は山梨リニア実験線と重なります。実験線の西側の端は、まるで道路橋のような様相。これから甲府盆地を横断し、南アルプスをうがつのです。

この記事の目次

・トンネルから顔を出す区間を狙う?

・延伸しながら世界最速を更新した実験線

・明かり区間とはいえ、フードで覆われていて…

・2つのトンネルの合間に絶好のフォトスポットが

・甲府方へ延びる高架橋 まるで「道路橋」のワケは

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トンネルから顔を出す区間を狙う?

 リニア中央新幹線は、東海道新幹線に代わる新たな大動脈として東京と大阪をつなぎ、品川~名古屋間が先行開業区間となり、超電導リニアモーターカーが導入されます。

 ルートは起点の品川駅から一路西へ進み、JR中央本線に併走するように名古屋駅へと至ります。このうち山梨県内は、先行区間として18.4kmが「山梨リニア実験線」として都留市内を中心に整備され、1997(平成9)年4月からMLX01系による走行試験が開始されました。実験線はほとんどトンネルですが、中央自動車道と富士急行線を交差する部分は明かり区間となり、高架橋と橋梁の連続する場所となっています。今回は、山梨リニア実験線を主軸に紹介しましょう。

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停車中のL0系と中央道の小形山架道橋。この架道橋はアーチ橋の一種であるニールセンローゼ橋で、道路橋としては採用されてきたが鉄道橋としては初の架橋となった(2014年10月30日、吉永陽一撮影)。

延伸しながら世界最速を更新した実験線

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Writer:

1977年、東京都生まれ。大阪芸術大学写真学科卒業後、建築模型製作会社スタッフを経て空撮会社へ。フリーランスとして空撮のキャリアを積む。10数年前から長年の憧れであった鉄道空撮に取り組み、2011年の初個展「空鉄(そらてつ)」を皮切りに、個展や書籍などで数々の空撮鉄道写真を発表。「空鉄」で注目を集め、鉄道空撮はライフワークとしている。空撮はもとより旅や鉄道などの紀行取材も行い、陸空で活躍。日本写真家協会(JPS)正会員、日本鉄道写真作家協会(JRPS)会員。

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