【空から撮った鉄道】“旧線跡”もハッキリ! 鉄道の要衝「下関」の線路はここまで付け替えられていた 「旧型国電もいる!」
関門海峡に面した下関は、鉄道が開通してから国内外の交通の要衝であり、本州と九州とを結ぶ関門トンネルがあります。2013年、下関駅と下関総合車両所を空撮しましたが、なんと旧型国電が留置されていました。
この記事の目次
・「水路」に見える関門海峡
・古い山陽本線の方が高架に なぜ?
・旧型国電の姿を捉える 一部はなおも車籍を有す!
・よみがえるブルトレ機関車の思い出
【画像枚数】全15点
「水路」に見える関門海峡
2013(平成25)年5月。私は下関駅と周辺を空撮しました。北九州空港をベースにしてセスナ機で離陸し、北九州での撮影前に本州側へ飛行したのです。

源平合戦で有名な壇ノ浦のある関門海峡は、両岸の幅が狭いところで約700mしかありません。本州と九州がすぐ目の前に迫って手が届きそうなほどで、上空からは海峡というよりは「水路」に見えますが、潮流は最大約10ノット(18km/h)あり、船舶にとっては難関の海峡です。その狭い関門海峡は様々な船舶が行き交い、大型貨物船も航行する重要な海路となっています。
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Writer: 吉永陽一(写真作家)
1977年、東京都生まれ。大阪芸術大学写真学科卒業後、建築模型製作会社スタッフを経て空撮会社へ。フリーランスとして空撮のキャリアを積む。10数年前から長年の憧れであった鉄道空撮に取り組み、2011年の初個展「空鉄(そらてつ)」を皮切りに、個展や書籍などで数々の空撮鉄道写真を発表。「空鉄」で注目を集め、鉄道空撮はライフワークとしている。空撮はもとより旅や鉄道などの紀行取材も行い、陸空で活躍。日本写真家協会(JPS)正会員、日本鉄道写真作家協会(JRPS)会員。