いつも混んでる…京葉道路「花輪IC」なぜ“みんな使いたがる”のか? 人気すぎて“皮肉な渋滞構造”

京葉道路の上り線で必ずと言っていいほど渋滞するのが「花輪IC」です。流出車も流入車も非常に多いのは、大型商業施設の最寄りであるだけでなく、「このICを目指すクルマで周辺まで渋滞する」という皮肉な構造が影響しています。

花輪ICが人気すぎて国道が渋滞!?

 一方、京葉道路上り方向は船橋料金所に向かって緩やかな上り坂になっています。ここに花輪ICから多数の流入車両が加わることで流速が一気に落ち、渋滞が発生してしまうのです。

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京葉道路上り線。花輪IC出口から車列がズラリ(乗りものニュース編集部撮影)

 そして皮肉なことに、国道14号、国道357号から花輪ICを目指すクルマがいることが、これらふたつの国道の渋滞を激化させているという側面も否めません。

 船橋我孫子線は、ふたつの国道から花輪ICへのアプローチとなるだけでなく、このエリアで3本の鉄道(JR総武線、京成本線、JR京葉線)を越えて南北をつなぐ唯一の幹線道路であり、非常に多くのクルマが行き交います。

 そのため、ふたつの国道から船橋我孫子線へ向かう右左折車がそもそも多く、それが国道を直進するクルマの流れに影響します。

 とくに国道357号西行きから船橋我孫子線への右折は、時間帯によっては200m以上の車列となり、右折レーンから直進車線にはみ出して流れを停滞させる大きな要因ともなっています。ある意味、花輪ICを目指すクルマがいることでふたつの国道が渋滞し、その渋滞を避けるために花輪ICを目指すクルマが増えるという皮肉な状況なのです。

 ところで、なぜ国道357号西行きを走るクルマは、すぐ上を高架で走る東関東道や、東関東道から続く首都高に流入せず、京葉道路を目指すのでしょうか。その理由の一つとして考えられるのが、京葉道路と東関東道・首都高との“料金格差”です。

 花輪ICから東京都区部の外縁を走る環七通りに出るには、都内に入ってすぐの篠崎ICが最寄りで、その通行料金は250円(ETC普通車、以下同)と、距離の割には割安です。これは京葉道路が国道14号のバイパスとなる一般有料道路であることによるものです。

【こりゃ無理もない!】みんな大好きすぎて渋滞「花輪IC」の位置(地図/写真)

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