「太陽の塔」×「鉄道博物館」始まる 鉄道が好きで、好きでなかった岡本太郎、そのらしい理由

大阪の「太陽の塔」と、大宮の「鉄道博物館」が合体。川崎市岡本太郎美術館で企画展「鉄道美術館」が始まりました。「現美新幹線」にも出展しているアーティストたちの作品展示、小田急「ロマンスカー」デザイナーの講演会などが行われます。岡本太郎さんは鉄道に関心を持っていたといい、JR誕生と縁の深い人物。ただ、鉄道のアレはあまり好きではなかったようです。

JRの誕生と縁がある岡本太郎さん、実は鉄道のアレが好きではなかった?

 1970(昭和45)年に開催された「大阪万博」の『太陽の塔』などで知られる芸術家の岡本太郎さん(1911〜1996)は、1972(昭和47)年に山陽新幹線が新大阪駅から岡山駅まで延伸された際、岡山駅に壁画『躍進』を制作。また、1987(昭和62)年の国鉄分割民営化では公式の記念メダル『出発』をデザインするなど、「鉄道」との関係を少なからず持っています。

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岡本太郎さんの「太陽の塔」があしらわれた国鉄の広告。「鉄道博物館」からの出展(2016年7月15日、恵 知仁撮影)。

 しかし実は岡本太郎さん、「鉄道の旅」はあまり好んではいなかったようです。

「せっかちなところがある方で、鉄道の移動をのんびり楽しむというタイプではなかったと思います」(川崎市岡本太郎美術館、大杉さん)。

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国鉄の分割民営化、JR発足にあたり岡本太郎さんが制作した記念メダル。岡本さんのコメントも記されている(2016年7月15日、恵 知仁撮影)。

 しかし、鉄道に好意を持っていたのは事実なようです。

「人間が自然を乗り越えていく、岡本太郎はそうした視点に強い関心を持っていました。鉄道は、人間が自然を乗り越えていくものですからね」(川崎市岡本太郎美術館、大杉さん)。

 企画展「鉄道美術館」は、「鉄道」にちなんで、あえて“つながる”ように作品を展示しているのが特徴のひとつとのこと。開催期間は2016年7月16日(土)から10月10日(月・祝)までで、料金は常設展との共通で一般1000円、高校・大学生・65歳以上800円、中学生以下は無料です(団体料金あり)。

【了】

Writer:

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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