フランスの新原子力潜水艦 進水を控え公の場に姿を現す 実は「潜望鏡」を持たないタイプ!?

巡航ミサイルの発射機能も有す。

2026年には進水予定

 フランスの造船会社であるナバル・グループは2025年5月28日、原子力潜水艦「ド・グラース」が進水準備のために、造船所内の建造エリアから出たと発表しました。

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試験中のシュフラン級原子力潜水艦の1番艦「シュフラン」(画像:ナバル・グループ)

 同艦は、フランス海軍が運用しているリュビ級潜水艦を置き換えるために建造されている、シュフラン級原子力潜水艦の4番艦にあたります。

 主に敵艦艇を攻撃する攻撃型原潜に分類させる艦ですが、同級では新たに、地上攻撃能力として、巡航ミサイルである「ミサイル ・ド・クロワジエール・ナヴァル (MdCN)」の発射能力を備えており、多様な作戦に対応可能となっています。

 また、潜水艦にとっては定番装備である潜望鏡も装備しておらず、「フォトニクスマスト」という高精度の赤外線カメラを含む高度なデジタルセンサーと光ファイバー技術を駆使したシステムがかわりに搭載され、状況認識能力が大幅に強化されています。

「ド・グラース」の進水式は2026年に予定されており、フランス海軍は2030年までにシュフラン級6隻すべての就役を目指しています。

【画像】通りま~す これが、建造エリアからです潜水艦「ド・グラース」です

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