日本甘すぎ? 交通ルールが“超厳しい!!”台湾 「マナー最悪」を変える“本気の対策”の数々

台湾の交通事故死者数は単純計算で「日本の5倍」と高い水準です。このため、交通ルールも年々厳しさを増し、驚くべきレベルに達しています。日本の感覚で旅行者がレンタカーなどを運転すると、とんでもないことになりかねません。

スピードオーバー? ヤバいって……

「動画」と言えば、ハイテク先進国・台湾では、道路上のあちこちにいわゆるオービスや防犯カメラが設置されているのも特徴です。

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台北名物「バイクの滝」。台湾では交通事故死者数の約63%をバイク事故が占めている(2022年、松田義人撮影)

 オービスは、信号ごとにあると言えるほど無数に設置されているほか、設置のない場所でも抜き打ちでネズミ取りのパトカーや、スピードガンを持った警察官が路上にいることもあります。

 ただし、日本のネズミ取りのように大きな「とまれ」の旗で対象車を停めさせるような、古典的な手法ではありません。対象者および運転者には後日、違反切符と罰金の支払い書が届く仕組みです。

 ちなみに台湾では、法定速度の10キロオーバーで取り締まりの対象となります。これを知らぬまま、日本人旅行者が台湾のレンタカーなどを使い日本の感覚で運転していると、続々と違反をしてしまう……ということになります。

CNNが報じた「台湾の交通マナーの悪さ」

 また、2023年以降、特に厳罰化が進んだものが「横断歩道での歩行者優先」です。

 かつての台湾では、歩行者用の横断歩道の信号が青でも、歩行者に道を譲らぬバイクやクルマが無数にいて、大の大人どうしでも、手を繋いで横断歩道を渡る人もいたほどでした。

 しかし、アメリカのCNNが「台湾は交通マナーがめちゃくちゃ悪いので、とにかく注意して旅行すべし」と報道したことで、台湾で「自国の恥」として大いに話題となりました。

 これをきっかけに、「横断歩道での歩行者優先」を違反した運転者への罰金も大幅にアップ。一般歩行者の優先を守らなかった運転者は3600元(約1万6560円)、白い杖をついた人・盲導犬を連れた人の優先を守らなかった運転者には7200元(約万33120円)という罰金が課せられるようになりました。

【IT大国=恐ろしい…】これが台湾の「超厳しい交通社会」です(写真)

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コメント

1件のコメント

  1. 交差点にカメラがあるのは中国本土が先駆け。2016年ごろだったかな。

    結果としてルールを守るしかないわけだけど、今は日本よりも交通ルールに厳しいのが現実。

    欧州と中国はルール通り厳しくて、アメリカは警官の裁量があって、日本は圧倒的に緩い。。

    なんで、日本ではオービスがあるのに正しい速度で運用しようとしないのだろうか。検挙件数が多くなりすぎて処理できないから?最高速度そのものを引き上げてそこできっちり線引きをすべきだと思う。交通ルールがあるけど、暗黙のルールもあるのは、ダブルスタンダードでしかなくて、それは良くない。