日本甘すぎ? 交通ルールが“超厳しい!!”台湾 「マナー最悪」を変える“本気の対策”の数々

台湾の交通事故死者数は単純計算で「日本の5倍」と高い水準です。このため、交通ルールも年々厳しさを増し、驚くべきレベルに達しています。日本の感覚で旅行者がレンタカーなどを運転すると、とんでもないことになりかねません。

警察官がいなくても台湾人が交通ルールを守る理由

 筆者は過去18年間、台湾渡航時のほぼ全てを現地のレンタカーを借り、自走で移動しています。この「横断歩道での歩行者優先」が近年高まったところを見て、正直驚きました。警察官が立っていない交差点でも皆きちんと止まるようになったからです。

「さすが。警察官がいなくてもルールを守る台湾人は、やっぱり民度は違うね!」と台湾人の友人に話しましたが、かえってきたのは意外な返答でした。

「違うよ。警察官が立っていなくても、みんながルールを守るのは、交差点のカメラで監視されているから。スピード違反同様、違反すればカメラで写真や動画を撮られ、後日違反切符と罰金の支払い書が届くんだよ」

 いずれにしても、こういった合理的かつ徹底した取り締まりの効果で「台湾が抱える唯一の汚点」、交通マナーの悪さが今後も改善されていくと良いなと思います。

【IT大国=恐ろしい…】これが台湾の「超厳しい交通社会」です(写真)

Writer:

1971年、東京都生まれ。編集プロダクション・deco代表。バイク、クルマ、ガジェット、保護犬猫、グルメなど幅広いジャンルで複数のWEBメディアに寄稿中。また、台湾に関する著書、連載複数あり。好きな乗りものはスタイリッシュ系よりも、どこかちょっと足りないような、おもちゃのようなチープ感のあるもの。

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コメント

1件のコメント

  1. 交差点にカメラがあるのは中国本土が先駆け。2016年ごろだったかな。

    結果としてルールを守るしかないわけだけど、今は日本よりも交通ルールに厳しいのが現実。

    欧州と中国はルール通り厳しくて、アメリカは警官の裁量があって、日本は圧倒的に緩い。。

    なんで、日本ではオービスがあるのに正しい速度で運用しようとしないのだろうか。検挙件数が多くなりすぎて処理できないから?最高速度そのものを引き上げてそこできっちり線引きをすべきだと思う。交通ルールがあるけど、暗黙のルールもあるのは、ダブルスタンダードでしかなくて、それは良くない。