“ほぼ東京”の駅前に立つ「巨大な空き家」がついに復活! “バブル期のデパート”そのまま三井不が買ったワケ 鉄道ファン必食グルメも上陸

東京近郊の百貨店が閉鎖後、約4年ぶりに新たな商業施設として再開しました。首都圏では入手できる店舗が限られる関西の有名駅弁を販売する店舗も進出しました。

“裏メニュー”のたこ飯が買える!?

 淡路屋は弁当を神戸の本社のほかに東京工場(東京都足立区)でも調理しており、川口店やラゾーナ川崎店には東京工場で製造した商品が届きます。常温商品の消費期限は出荷日当日です。

Large 20250604 01

拡大画像

「ららテラス川口」の地下1階に入居した淡路屋の店舗(大塚圭一郎撮影)

 気になったのは、実際のショーケースに陳列されていない「ひっぱりだこ飯」の壺などが置かれていたことです。店員の方に「これはディスプレー用ですか?」と質問すると、想定外の答えが返ってきました。

「容器が置いてある商品は基本的に購入日の3日前までに注文していただければご用意できます」

 つまり事前注文すれば、店頭にはない“裏メニュー”の弁当も買えるのです。「ひっぱりだこ飯」の神戸税関版(1680円)や、アニメ「ルパンIII世」のスピンオフ作品「LUPIN ZERO」とのコラボ商品(1580円)などの一風変わった商品も手に入ります。ただし、「用意できる種類は関西の店舗と比べると少ない」そうです。

※ ※ ※

 旧・そごう川口店は新型コロナウイルス禍前の2019年度の売上高が約153億円だったのに対し、「ららテラス」は年間売上高約170億円を目指します。不動産開発会社幹部は「建設作業員の人手不足や建設費の高騰、さらに環境負荷や廃棄物を減らす動きも背景に、今後は物件を改修しながら長寿命化する動きが広がる」と予想します。

 物件を改修して再生させた「ららテラス川口」が、そごう閉鎖後に途絶えた客足も取り戻して商業施設としても「再生」できるのか真価が問われそうです。

【え…!】バブリー百貨店なまま!これが新装「川口駅前の“らら”」です(写真)

Writer:

1973年、東京都生まれ。97年に国立東京外国語大学フランス語学科卒、共同通信社に入社。ニューヨーク支局特派員、ワシントン支局次長を歴任し、アメリカに通算10年間住んだ。「乗りもの」ならば国内外のあらゆるものに関心を持つ。VIA鉄道カナダの愛好家団体「VIAクラブ日本支部」会員。

最新記事

コメント

2件のコメント

  1. ほぼ東京でなく、ほぼアジア

    • か、ソウル、もしくは北京(笑)。