姉妹艦ってなに? なぜ兄弟艦ではないのか? 人間じゃありえない数も“一人っ娘”もいます
艦艇では同型として同じ設計で建造されたものを「姉妹艦」と呼びます。この姉妹艦の定義や、“姉妹数”が多い艦はどれくらいになるのでしょうか。
海上自衛隊で一番姉妹が多いのは?
海上自衛隊の護衛艦での隻数の多い姉妹艦といえば、海上自衛隊発足間もない頃、アメリカから供与された護衛艦「くす」型があげられます。「くす」型護衛艦は、もともとアメリカ海軍の「タコマ」級フリゲートで96隻が建造されました。

そのうち18隻が海上自衛隊へと貸与され、「くす」型護衛艦として、日本近海の防衛に当たり、1977年に全隻が退役するまで活躍しました。
さて、現在の海上自衛隊護衛艦で一番、数の多い姉妹艦といえば最新鋭のFFM、「もがみ」型護衛艦です。
「ひゅうが」や「いずも」といった大型護衛艦の建造から一転、近海防衛向けの小型護衛艦として建造が進められた「もがみ」型は、現在、10番艦の「ながら」まで進水しており、今後11、12番艦まで就役する予定です。これは今まで海上自衛隊のワークホースとして活躍してきた「むらさめ」型の9隻を上回る隻数となります。
さらに、「もがみ」型12隻の後は、「もがみ」型をバージョンアップした新型FFMも12隻の建造が予定されており、今後もこの「もがみ」姉妹たちが中心となって日本近海を中心に防衛に当たることが見込まれています。
こうした慣例に関連して、艦艇を擬人化したゲームなどの流行の影響で、最近は同型艦のない艦艇を「一人っ子艦」と呼ぶこともあります。
一人っ子艦の多さに関しては、旧日本海軍はかなり有名で、大戦中の艦だけでも「鳳翔」「龍驤」「赤城」「加賀」「蒼龍」「飛龍」「大鳳」「龍鳳」「海鷹」「神鷹」「信濃」「伊吹」などの各空母のほか、軽巡洋艦では「夕張」「大淀」、駆逐艦では「島風」が該当します。
また外国の一人っ子艦を見ると、現在ではフランスの原子力空母「シャルル・ド・ゴール」なども有名です。しかし、現在の一人っ子艦については、独自技術や革新的な設計を採用できるというメリットがあります。しかし、一方で大規模な修理で長期離脱する際に代わりがいない、そもそも簡易的な修理中でも任務に穴があく可能性があるといった問題もあり、必ずしも良い選択とは言えません。
Writer: 凪破真名(歴史ライター・編集)
なぎはまな。歴史は古代から近現代まで広く深く。2019年現在はフリー編集者として、某雑誌の軍事部門で編集・ライティングの日々。趣味は自衛隊の基地・駐屯地めぐりとアナログゲーム。
昔から複数建造していますが、いずれも任務によって2隻・3・4隻と変わります。
護衛艦は最近2隻体制が多い様です。
いずれも有事の時に対応できるよう””効果的な訓練”を平素から行います。
実践は全て訓練で習得したことが現れるという事ですね。
皆さんご存じでしょうが、潜水艦攻撃には<駆潜艇>が4隻で編成されていました。
この4隻で交互に選私感を探知しながら撃沈させるまで攻撃を繰り返します。
今では護衛艦で潜水艦攻撃できるようになりました。
訂正文です。
昔から複数建造していますが、いずれも任務によって2隻・3・4隻と変わります。
護衛艦は最近2隻体制が多い様です。
いずれも有事の時に対応できるよう””効果的な訓練”を平素から行います。
実践は全て訓練で習得したことが出来るという事ですね。
皆さんご存じでしょうが、潜水艦攻撃には<駆潜艇>が4隻で編成されていました。
この4隻で交互に潜水艦を探知しながら撃沈させるまで攻撃を繰り返します。
今では護衛艦で潜水艦攻撃できるようになりました。ヘリを乗せているのもそのためです。
『シャルル・ド・ゴール』は、「原子力空母」ではありませんか?