747終了は軽微な話? 危ぶまれる「名戦闘機のふる里」 岐路に立つボーイング

ボーイング社が747型機「ジャンボ」について、生産終了の検討をしていることが明らかになりました。しかしいま、同社で大きな岐路に立っているのは別の部分かもしれません。「ファントム」「イーグル」といった名戦闘機の「ふる里」がいま厳しい状況を迎えており、マクダネル・ダグラス社の歴史も引き継ぐその「伝統のともしび」が絶えてしまう可能性も考えられます。

747「ジャンボ」生産中止でも、影響は少ないか

 ボーイング社(アメリカ)は2016年7月27日(水)、大型旅客機ボーイング747の生産中止について検討していることを明らかにしました。

「ジャンボジェット」の非公式愛称で知られる747型機、知名度が高いだけにいま、その状況へ注目が集まっていますが、ボーイング社に関し気掛かりな点はむしろ、別のところかもしれません。

 747型機は、1970(昭和45)年に運航を開始。2007(平成19)年にエアバスA380が就役するまでの長きにわたり「世界最大の旅客機」として親しまれ、その出荷数は実に1500機を上回ります。

 しかしながら近年は、運航費が安く航続距離も長い中型機の登場により、多くの航空会社は大型機に代わって中型機を導入、直行便や便数を増やすなど利便性を重視した経営を好むようになりました。そして導入リスクが大きく、主要都市間においてしか使えない大型機は敬遠されつつあります。

 2016年3月、ボーイング社は747型機の月産数を1機にまで縮小。そして9月には0.5機にまで減らす予定です。同社は2016年7月12日(火)に、ロシアのヴォルガ・ドニエプルグループから貨物型の747-8Fを20機受注していますが、それでもいま、生産中止が検討されているわけで、今後の受注が低調ならば、遠くない将来にその生産ラインが閉じられるかもれません。

 ただ、747型機の組み立てを行うシアトル郊外のエバレット工場(ワシントン州)では、燃費が良く比較的好調なセールスを続ける787型機「ドリームライナー」などの生産ラインも存在。仮に747型機が生産中止になっても、ボーイング社の民間機部門にとってそれほどの影響はないでしょう。

 むしろ心配されるのは、セントルイス工場(ミズーリ州)です。

この記事の写真一覧

関連記事

最新記事

コメント

3件のコメント

  1. 無くなったって、どうでも良いだろう。
    日本でも戦闘機くらい作れるようになれば良いだけだしな。

    むしろ、日本が米国に売りつけてやればよい。

  2. むしろ戦闘機部門が活況を呈していて生産が追い付かない情勢を余り想像したくないんだが、、、

  3. 中型機が747を追いやったとあるが、双発機が4発機を駆逐したと書くべきでは? 777やA330は双発大型機だと思うし、中型機だと787あたりかと。ETOPSまで触れる必要はないでしょうけど。A380とか「超大型機」でしょ。