「走らないレストラン列車」もアリ? 走れば満席「関東私鉄唯一の列車」の将来像 担当幹部が明かす
「車窓を楽しみながら食事を楽しめる列車」として人気を集めているレストラン列車がイベント会場で、止まった状態でカフェ営業をしました。実は、将来の可能性を探る試金石という位置づけもありました。
将来は本当に「走らない」かも
一方、留め置き営業にもニーズがあると判断されれば、将来の別の選択肢も道が開かれるかもしれません。

西武鉄道は2030年度までに全ての車両を省エネルギー化したVVVFインバーター制御にする計画で、VVVFインバーターではない「52席の至福」は、車両の老朽化もあって退役する可能性があります。
その場合は、レストラン列車をVVVFインバーター搭載の別の車両に置き換え、現行の「52席の至福」は観光地に止め置いて営業するというシナリオも考えられます。
将来の運用形態は「現時点では未定」(堤室長)ながらも、その前途は車内で提供するメニューのように「おいしい」チョイスが広がっているようです。
Writer: 大塚圭一郎(共同通信社経済部次長・鉄旅オブザイヤー審査員)
1973年、東京都生まれ。97年に国立東京外国語大学フランス語学科卒、共同通信社に入社。ニューヨーク支局特派員、ワシントン支局次長を歴任し、アメリカに通算10年間住んだ。「乗りもの」ならば国内外のあらゆるものに関心を持つ。VIA鉄道カナダの愛好家団体「VIAクラブ日本支部」会員。
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