アパッチ攻撃ヘリの“相棒”誕生か? 未来を見据えた「万能無人ヘリ」開発が次の段階へと進む

イギリスの防衛企業BAEシステムズは2026年6月11日、イギリス国防省が進める無人ヘリコプターの採用候補として共同提案した無人ヘリコプターが次の段階へ選定されたと発表しました。

攻撃ヘリ以外にも多様な任務に対応する機体

 イギリスの防衛企業BAEシステムズは2026年6月11日、イギリス国防省が進めるProject NYX(プロジェクト・ニクス)の次段階開発へ進む候補として、(サート・エアロスペース)と共同提案した無人ヘリコプターが選定されたと発表しました。

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開発中の無人ヘリ「キャップストーン」(画像:BAEシステムズ)

「Capstone(キャップストーン)」と呼ばれるこの無人ヘリは、将来的に英国陸軍が運用するAH-64Eアパッチ攻撃ヘリコプターなどの有人機と連携して任務にあたる、Project NYX向け無人機の有力候補のひとつです。

 同機は、同軸反転ローター方式を採用した重量物輸送型UAS(無人航空システム)で、最大280kgのペイロードを搭載可能。ホバリング時の安定性と高速飛行性能を両立しており、長時間任務への対応を想定した設計となっています。最大飛行時間は10時間、航続距離は300マイル(約483km)に達するとされています。

 前述した有人攻撃ヘリコプターとの連携による精密打撃任務や地上攻撃支援のほか、キャップストーンは多用途運用を前提として設計されている点も特徴です。想定される任務には兵站支援や物資輸送、負傷者後送、長時間の監視・偵察、目標捕捉、電子戦支援などが含まれています。

 さらに、モジュール構造とオープンアーキテクチャを採用しており、外部メーカー製の航空電子機器や各種センサー、ミッション機器の統合が可能です。この柔軟性により、任務内容に応じて機体構成を変更しながら複数の役割を担う「スイングロール運用」を実現できるとしています。

 英国国防省はProject NYXについて、2030年頃の実用化を目標に開発を進めています。現在は複数の候補機による競争試作段階にあり、2026年中に候補を2機種程度まで絞り込む予定です。なお、キャップストーンは現時点で正式採用が決定したわけではなく、Project NYXの競争試作に参加する有力候補のひとつとなっています。

【画像】様々な用途で使える多用途無人ヘリ「キャップストーン」

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