胴体が無くて主翼だけ!? 「異形のステルス爆撃機」がイラン核施設を空爆して帰還 “大役”終えた機体の映像公開
初めて大型貫通爆弾「GBU-57」が使用されました。
「大役」終えて帰還する異形ステルス爆撃機の映像公開
アメリカ戦略軍は2025年6月23日、イランの核施設を爆撃したステルス爆撃機B-2「スピリット」が36時間の任務を成功させ、ミズーリ州ホワイトマン空軍基地に帰還したと発表。その様子を捉えた映像を公開しました。

B-2は、胴体や翼がない「全翼機」という特異な形状で、生産数は21機と少なく、史上最高額の航空機(1機あたり約3087億円)としてギネス世界記録にも認定されています。
アメリカのドナルド・トランプ大統領は2025年6月21日、イラン国内にある3箇所の核施設(ナタンズ、イスファハン、フォルドゥ)に対する攻撃を成功させたと発表しました。
翌22日に記者会見したアメリカのピート・ヘグセス国防長官とダン・ケイン統合参謀本部議長は、今回の作戦名が「ミッドナイト・ハンマー(真夜中の鉄槌)」だったことを明らかにし、7機のB-2爆撃機からバンカー・バスターと呼ばれる大型貫通爆弾「GBU-57」14発を投下したとしています。
ホワイトマン空軍基地を出撃したB-2は、目標地域まで18時間、最小限の通信で飛行。B-2前方には第4世代・第5世代の戦闘機が展開し、援護を行っていたそうです。
さらに、アメリカ海軍の原子力潜水艦もイスファハンの目標に向けて20発以上のトマホーク巡航ミサイルを発射し、初期の戦闘被害評価では、3か所の核施設が深刻な損害を受けたとのこと。
なお、太平洋上に展開したB-2は、イランの注意を引き付けるための陽動だったことが明らかにされました。
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