中古ミニバン“型落ち”でもいいよね!? 一世代前の“ミニバン御三家”お買い得モデルはどれ? ノアヴォク/セレナ/ステップワゴン徹底比較
3列シートミニバンの人気"御三家"といえるトヨタ「ノア」「ヴォクシー」、日産「セレナ」、ホンダ「ステップワゴン」。先代モデルを中古で買う場合、一番"お買い得"なのはどのモデルなのでしょうか。
先代ホンダ「ステップワゴン」(2015~2022年)
2015年に登場した先代ステップワゴンは、メインのパワーユニットを従来の2リッターガソリンエンジンから1.5リッターのダウンサイジングターボに変更したほか、タテ方向に2分割して開くことができる「わくわくゲート」が採用されたことが大きなポイントです。

グレード体系はこれまで通り、通常モデルとエアログレードの「スパーダ」に大きく分けられますが、このうちスパーダは2017年9月のマイナーチェンジでフロントマスクなどのデザインが大きく変更されています。
また、このマイナーチェンジの際には2モーターハイブリッドの「スポーツハイブリッド i-MMD」を採用したモデルが追加登場。エンジンで発電してモーターで駆動するモードを基本としつつ、高速域ではエンジン直結となることで、燃費を稼ぐのが目的でした。
●先代ステップワゴンの中古車事情
2022年にモデルチェンジするまで、7年間生産された先代ステップワゴンですが、中古車物件数は約1600台程度。ノア/ヴォクシー、セレナに比べると少なめで、その多くが2017年のマイナーチェンジ後のスパーダとなっています。平均価格も240万円台と、ほかの2社のモデルより高めです。
エクステリアは好みが分かれるところですが、外観の印象はマイナーチェンジ後のスパーダ以外、モデルライフ通して比較的変化が少ないといえます。「後期スパーダが絶対いい」というコダワリがなければ選択肢はやや広がりますが、絶対的な流通数が少ないため、物件は根気よく探したほうがよさそうです。
“先代モデルお買い得王”に名乗りを上げた、思わぬ伏兵
ここまでの内容を整理すると、まずノア/ヴォクシーはヴォクシーのほうが高めの相場で、年式や物件ごとの極端なバラツキが少ない印象でした。続いてセレナは2020年式を中心に、2019年のマイナーチェンジ後モデルの流通が大半。
ステップワゴンも2017年以降の後期型の物件がほとんどですが、流通量はほかの2メーカーのモデルに比べると極端に少なく、相場も若干高めです。
相場感と流通量のバランスから考えると、ノアまたはセレナの後期モデルの2車が選びやすい傾向にあると考えられます。
ところで、先代セレナを探す場合には、上記モデル以外の“第4の選択肢”が存在します。それがOEMモデルのスズキ「ランディ(先代)」。相場も最も高い物件(2025年7月現在)で210万円台と、セレナに比べてぐっとお手頃です。
ただし、マイナーなモデルでもあるため流通数は全国で10数台規模と超希少。またハイウェイスターに相当するモデルがなかったほか、プロパイロットの設定もありませんでした。もしこれらを必須としない条件で探すのであれば、ランディも選択肢のひとつにカウントしてもいいでしょう。
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