都心貫通のスイスイ道、だが“初見殺し”すぎる!? 60年前の立体一般道「昭和通り」のワナ構造たち 使いこなせば超便利!
アンダーパス構造で東京都心部を貫く南北道路が「昭和通り」です。60年以上前に誕生した“立体道路”は、いまなお時間によっては快走路となりますが、そのぶん、初心者にとっての分かりにくさは都内でも屈指です。何がどう「難しい」のでしょうか。
「初見殺し」がぎっしり詰まった道!?
まず、新橋から日本橋エリアにかけての地下道区間、それ以北の高架下区間とも、似たような景色が延々と続き、走り慣れない人は「どこを走っているのかわからない」状態に陥りがちです。

地下道区間では、地上レベルに上がり、側道に流出して交差する道路への右左折ができるような設計となっていますが、側道との合流部はわずかな距離で、かつ側道から本線に流入するクルマと交錯します。
そもそも、案内の青看板は複数枚が同じ場所に掲出されるため、走りながら見て理解するには、その情報量が多すぎる印象です。カーナビの助けがなければ、適切な場所で地下道から流出することは困難でしょう。
地下道区間では左からの合流が、高架下区間では宅配便のトラックなども含めた路上駐車が多いことから、昭和通りを通過したい場合は最も右の車線を進むと基本的にはスムーズです。ただそれにも注意すべきポイントがあります。
たとえば北行きの場合、「江戸橋北」交差点と「上野駅」交差点は、最も右側の車線が右折レーンになるため、事前に左へ移動しなければなりません。しかし、どちらも見通しが悪いうえ、案内の情報量が多すぎるためか、あわてて車線変更するクルマで詰まりがちです。
「右折レーンどこ!?」「え、右折禁止!?」
また、高架下区間特有の構造が、「わかりにくい右折レーン」です。
この区間の右折レーンの多くは、高架下の橋脚の間を潜り込むように設けられています。いくつかの交差点ではその入口がわかりやすいとは言えません。そのため初見では右折レーンの入口を通り過ぎて交差点まで来てしまう人もいるほか、そもそも方向によっては右折レーンがなく“右折禁止”になっているところもあります。
たとえば「上野駅」交差点の北側の「東上野」交差点は、高架下部分が南行きの右折レーンと直進レーンとなり、北行きからは右折できない形状となっています。
このように北行きと南行きで道路のつくりが異なる「方向により異なる道路構造」のため、どちらから往復しても「行きと帰りで違う道を走る」ような感覚となり、注意して走らないとアンダーパスに入れない、右折レーンを見過ごすなど、余計な時間を費やしてしまいます。
コメント