「空飛ぶ宮殿」いつまで現役? 「世界最大の旅客機」を主力機にする個性極めしエアライン 今度の「機材戦略」を聞く

新型機も買いましたよね~。

A380は「まだまだ使う…?」

 ANA(全日空)も導入している「世界最大の旅客機」が、総2階建ての客室を持つ「エアバスA380」です。実はこのモデルはすでに生産が終了しており、運用中の機体数も年ごとに減りつつあります。そのようななかで、A380を主力機として使用し続けているのが、アラブ首長国連邦ドバイに拠点を構えるエミレーツ航空です。今後同社はA380をどのように使用するのでしょうか。

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ドイツ・ハンブルクのエアバス施設を出発するA380最終号機(画像:Emirates)。

 またA380の生産終了後も、エミレーツ航空のティム・クラーク社長がA380の派生型の開発を要望していると、複数の海外メディアが報じています。同社のこの機に対する思い入れは、他社と比較して飛び抜けているといえるでしょう。

「A380の今後の活用方法についてですが、いつまでの使用を予定していますでしょうか」という「乗りものニュース」からの取材に対し、エミレーツ航空は次のように回答しています。

「A380は今後もエミレーツの主力機として活躍を続けます。現在、116機を保有し、そのうち90機以上が世界50以上の都市で運航されています。また、機内刷新やプレミアムエコノミーの導入を進め、長期運用を前提とした大規模な改修計画も展開中です」

 一方で同社は2025年7月現在、成田、および関西線にA380を投入していますが、羽田線には別の機種「ボーイング777-300ER」を投入しています。こちらはA380のように総2階建てではないものの、JAL(日本航空)やANA(全日空)をはじめ、世界の航空会社の長距離国際線市場で主力的な存在の機体です。

 そのようななか2024年、同社は新型機「A350-900」を受領しました。今後、A350-900は65機が導入され、地方路線用、そして超長距離路線用を担当する予定といいます。

 羽田線においては、ボーイング777-300ERに変わりA350-900が投入される可能性はあるのでしょうか。そのことをエミレーツ航空に取材したところ、以下のような回答を得ました。

「A350は最新の機内設備や燃費性能を備えた機材として、エミレーツの戦略において重要な役割を担っています。現在は中近距離路線を中心に運航しており、今後も新たな路線への展開が計画されています。ただし、現時点では羽田線への導入は予定しておりません」

※ ※ ※

 同社の現状のプランでは、成田・関西線はA380、羽田線は777-300ERという機材戦略が変更される計画はなさそうです。

 なお、同社のA380は既存のファーストクラス・ビジネスクラス・プレミアム・エコノミー・エコノミークラスの4クラス構成で、2階席にはファースト・ビジネス利用者が使用できるラウンジと、ファーストクラス利用者が使用できるシャワー室(シャワースパ)が設置されています。そうしたことからこの機体は「空飛ぶ宮殿」と称されることがあります。

【写真】確かに宮殿だ…これがエミレーツ名物「機内のシャワー室」驚愕の全貌です

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