北辺の自衛隊キャンプに「時代超えた建物」残ってた! 英戦艦2隻沈めた武勲の飛行隊「いつ壊されるか分からんよ!」

北海道東部の美幌駐屯地には旧日本海軍が使っていた庁舎が今も残っています。80年以上前に建てられた風格ある建物を一般公開に合わせて見てきました。

戦艦「プリンス・オブ・ウェールズ」「レパルス」を沈めた飛行隊

 北海道の東部、美幌町にある陸上自衛隊美幌駐屯地で2025年7月21日、駐屯地創立74周年記念行事が実施されました。

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旧日本海軍の九六式陸上攻撃機。美幌海軍航空隊の主要装備でもあった(画像:パブリックドメイン)。

 美幌駐屯地には、16式機動戦闘車や96式装輪装甲車などを装備する第6即応機動連隊を筆頭に、第5後方支援隊即応機動直接支援中隊など様々な部隊が所在しますが、ここの本部庁舎、じつは築80年以上経過している歴史ある建物になります。

 駐屯地の創立は74周年、それに対して使っている建物は80年以上、どうしてこのようなねじれが生じるのかというと、それはこの地にはかつて旧日本海軍の飛行場があったからで、この歴史ある本部庁舎はその当時からずっと使われています。

 美幌飛行場(美幌海軍航空隊基地)は、旧ソ連(現ロシア)と対峙していた北方地域の防衛を目的に1938(昭和13)年春より工事に着手。2年半後の1940(昭和15)年10月に完成し、九六式陸上攻撃機を運用する美幌海軍航空隊が正式に発足しています。

 ただ、美幌海軍航空隊は木更津で開隊したあと、そのまま同地で訓練を重ね、翌年には上海や台湾(台中)に進出して実戦に参加したため、実際に美幌飛行場に降り立ったのは太平洋戦争開戦後の1942年5月までありませんでした。

 しかし、その間に美幌海軍航空隊はその名を歴史に刻む大戦果を挙げています。それは太平洋戦争の開戦間もない、1941年12月10日に起きたマレー沖海戦です。

 このとき美幌海軍航空隊は、元山海軍航空隊(九六式陸上攻撃機装備)、鹿屋海軍航空隊(一式陸上攻撃機装備)と連携してイギリス海軍の新鋭戦艦「プリンス・オブ・ウェールズ」と高速戦艦「レパルス」を撃沈しています。

 ちなみに、これら戦艦2隻と駆逐艦4隻からなるイギリス艦隊を最初に攻撃したのが美幌航空隊でした。

【画像】普段は入れません! 風格漂う庁舎内部までイッキ見!

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