20年で主要幹線へ! ソラシドエア「長崎‐羽田線」今後どうなる? 新社長「増便あるかも」

ソラシドエアの長崎~羽田線が2025年8月、就航20周年を迎えました。長崎空港(長崎県大村市)での記念セレモニー、および同県波佐見町にあるビュッフェレストランでの記念懇親会の様子を取材しました。

増便も検討!? 次の20年も地域と共に

 ソラシドエアは旅客機を14機保有しています。山岐社長は「機材に余裕があり、需要、採算、空港発着枠などの諸条件が整えば、羽田~長崎線に限らずチャーター便や定期便の増便も検討していきたい」と話しました。そして需要動向を見極めながら柔軟に対応していくことはもちろん、地域の要望に応えられる体制を構築したいとも語りました。

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ソラシドエアの山岐真作社長(乗りものニュース編集部撮影)

 なお同日は夕方より、長崎県波佐見町にあるビュッフェレストラン「御堂舎」において20周年記念懇親会も開催されました。ここは波佐見焼窯元「高山」創業者の築100年を超える旧宅をリノベーションしており、長崎の季節ごとの手作り料理を楽しめます。波佐見焼の歴史と文化を感じながら食事ができる、地域の新しい魅力スポットとして人気を集めています。

 懇親会には波佐見町長の前川芳徳氏をはじめ、長崎県の大石賢吾知事も参加するなど、ソラシドエアの就航20年を祝いました。前川町長はあいさつで、波佐見町役場新庁舎の屋上壁に「833」という数字が書かれていることに触れ、「これは『花(8)が咲(3)き実(3)を結ぶ』とも読めることから、『空から笑顔の種をまく。』というソラシドエアのスローガンにも通じる」と話しました。

 大石知事は、5月に長崎空港も開港50周年を迎えたことに触れ、「2025年がソラシドエアと同じく節目の年であり、この関係性がより発展していくことを願うべく、県としてもさらに盛り上げていきたい」と話しました。

 ソラシドエアは九州・沖縄の各地域をPRする「空恋プロジェクト」を実施しており、長崎県ではこれまでに大村市、南島原市、五島市、波佐見町の4自治体と連携。4自治体のご当地キャラクターや名産品をラッピングした機体を、それぞれ1年~1年半運航しました。

 ラッピング終了後も、各自治体との包括的連携協定に基づき、地域の名産品販売のサポートや教育・文化交流など、幅広い取り組みを推進しています。

 燃料価格の高騰など課題を抱えながらも、650万人の利用実績に支えられた地域との信頼関係を基盤に、ソラシドエアの長崎~羽田線は新社長のもと、次の20年に向けて新たなスタートを切ります。

【写真】長崎線20th! これが配布された記念グッズです!

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