ハリネズミのようだった戦略爆撃機が“スッキリ”した理由 70周年を迎えた“おじいちゃん爆撃機”お尻の機関銃をなぜ捨てた!?

025年6月29日、B-52「ストラトフォートレス」が初の運用開始から70周年を迎えました。この70年で最も大きく変わった部分——それは“お尻”です。実は運用当初、尾部には機銃ターレットが搭載されていましたが、現在は撤去されてスッキリしています。なぜ、尾部機銃はなくなったのでしょうか。

初期のジェット戦闘機相手ならばまだ効果を発揮!

 こうした尾部機関銃は、実際に戦果を挙げたこともあります。1972年12月18日、ベトナム戦争中の爆撃任務後、北ベトナム軍のMiG-21に襲われたB-52D(コールサイン「ブラウン・スリー」)は、レーダー照準による尾部4連装機関銃でMiG-21を迎撃し、これがB-52による尾部機銃の初戦果となりました。当時は空対空ミサイルの技術も発展途上で、ジェット戦闘機が至近距離まで接近することもあったため、機銃による反撃が可能だったのです。

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1955年6月29日にアメリカ空軍基地に降りたったB-52。当時は核攻撃を前提とした純然たる戦略爆撃機だった(画像:アメリカ空軍)

 さらに同年12月24日には、コールサイン「ダイアモンド・リル」のB-52Dが再びMiG-21を尾部機銃で撃墜。これが、B-52による最後の敵機撃墜記録であり、爆撃機の尾部機関銃による最後の戦果となっています。

 その後、B-52H型では尾部機関銃を20mmバルカン砲(M61)に変更し、1990年の湾岸戦争にも投入されました。しかし、すでに戦闘は視認できる範囲外からミサイルが超音速で飛来する時代へと突入しており、尾部銃座の必要性は薄れていきました。そして1991年以降、B-52の尾部銃座は完全に撤去されています。

 なお、B-52以降にNATO(北大西洋条約機構)諸国を中心に開発された西側諸国の爆撃機は、初めから防御火器ではなく電子戦装備によるミサイル妨害を重視しており、機関銃や機関砲を搭載する設計にはなっていません。そのため、B-52から尾部機銃が撤去されて以降、西側の爆撃機から尾部銃座は完全に姿を消しています。

 一方で、ロシア空軍が運用するTu-95やTu-22Mといった一部機体には、今なお尾部機銃が残されていますが、それも「絶滅危惧種」と言ってよい存在です。もっとも、将来的にレーザーなどの光学兵器が実用化されれば、ミサイル迎撃用のターレットが復活する可能性も、ないとは言い切れません。

【今はペッタン】時代によって変わるB-52の“お尻”(写真)

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ミリタリー、芸能、グルメ、自動車、歴史、映画、テレビ、健康ネタなどなど、女性向けコスメ以外は基本やるなんでも屋ライター。一応、得意分野はホビー、アニメ、ゲームなどのサブカルネタ。

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