デゴイチ、復活から四半世紀、人気のワケは? キーワードは「宝物」
まず、乗る前から何かが違う
「SLみなかみ」の始発駅は、上越・北陸新幹線とも接続する高崎駅。同駅と、新潟県境に近い水上駅(群馬県みなかみ町)のあいだ59.1kmを走行します。
列車が発車する2番のりばへ向かう、高崎駅のエスカレーター、その周囲には蒸気機関車の装飾が。ホームへ降りる前から、気分を盛り上げてくれます。
エスカレーターを降りると、隣のホームがない線路で、白い蒸気を出すデゴイチがひとり。そしてそのまま、水上方面へ走って行ってしまいました。
そのすぐあとでした。「SLみなかみ」が発車する2番のりばに、なにやらやって来るようです。係員がホームで旗を振り始めます。
やってきたのは、12系という青い客車。国鉄時代に急行用として製造された車両で、「SLみなかみ」はデゴイチがこの12系をけん引して運転されます。
ほどなく、先ほど水上方面へ走り去ったデゴイチがバック運転で戻ってきて、2番のりばへ進入。この12系と連結し、いよいよまもなく、出発です。
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