デゴイチ、復活から四半世紀、人気のワケは? キーワードは「宝物」

煙だけではない「SLらしい車窓」とは?

 この日はあいにくの曇天、晴れていれば赤城山や榛名山が車窓に見えるのだろうなぁ……などと思っていると、車内でクイズ大会が始まりました。

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「SLみなかみ」の車内ではクイズ大会も(2016年9月、恵 知仁撮影)。

 ○×方式で全部で3問が出題され、1問目は「D51・C61蒸気機関車共に最高速度は時速60kmである」。全問正解すると、プレゼントです。

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「SL列車」らしい車窓。「撮り鉄」が多い点も「らしい」ところ(2016年9月、恵 知仁撮影)。

 車内のそうしたイベントも、普通の列車とは違う特別な「SL列車」らしいものですが、「SL列車」は車窓も特別です。まず、たなびく煙。そして列車に向かって手を振る、大勢の人々。小さな子どもを連れた家族、踏切待ちをしている自転車の高校生、福祉センターのなかにいたご老人たち……。

 群馬でSL列車が運転されるようになって、すでに四半世紀。地元の多くの人たちが、いまだこのようにSL列車を歓迎してくれているのは、それだけSLがこの地で愛されるものとして定着していることの証かもしれません。

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