三陸鉄道で運転体験を 「鉄道の楽しさ」で被災地支援 東京メトロ 記者も運転体験した結果…

東京メトロが、東日本大震災の被災地支援の一環として三陸鉄道とコラボレーション。スタンプラリーの当選者に、三陸鉄道での運転体験などをプレゼントしました。鉄道車両の運転とは、具体的にどんなものなのでしょうか。当選者とともに、岩手県で「かぶりつき」とは似て非なる体験してきました。

いよいよ運転席へ ブレーキ解除の前にアクセル?

 講習が修了したら、ついに運転です。

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本物の運転士が隣に付き添い、教えてくれる(2016年10月、恵 知仁撮影)。

 まず、運転台にカギを差し込んだのち、運転席の客室側にある「運転台選択スイッチ」を操作。そこで鳴り出す警報をボタンを押して止め、椅子に座り、いよいよ「出発進行!」です、が、ここでひとつポイントがあります。ブレーキを解除する前に、ノッチ(クルマでいうアクセル)を「0」から「1」に入れておくのです。少しアクセルを踏んだ状態でブレーキを解除することで、後ろに動くなど、意図しない車両の動きを防ぐ目的があります。

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36-R3の運転台(2016年10月、恵 知仁撮影)。

 さあ、ペダルを踏んで「プァン」と汽笛一声、ブレーキを解除すると、車両はゆっくり前へ動き出しました。そしてノッチを「1」から「4」程度まで進め、加速です。自分の操作に応じて、床下から湧き上がるディーゼルエンジンの重低音、反応する速度計の針。列車の最前部に乗って、運転席の後ろから前を眺める「かぶりつき」とは、似て非なるものでした。

 10km/h程度になったところでノッチをオフにし、惰性で走ります。鉄の車輪とレールを使う鉄道車両は、車輪とレールとの摩擦が小さく、惰性で走っても速度が落ちにくいのが特徴。平地では加速したのち、惰性で走るのが基本です。

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