「発火時リスクが高い」モバイルバッテリー 空港連絡バスでも「トランクではなく車内へ!」小田急バスなどが新ルールを周知へ

小田急バスは2025年9月9日、空港連絡バス利用時のモバイルバッテリーの取り扱いについて、床下トランクへの預け入れを控え、車内に持ち込むよう利用者に呼びかけました。

小田急バスだけでなく西東京バスも

 小田急バスは2025年9月9日、空港連絡バス利用時のモバイルバッテリーの取り扱いについて、床下トランクへの預け入れを控え、車内に持ち込むよう利用者に呼びかけました。

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小田急空港連絡バス(画像:小田急バス)

 同社は「空港連絡バスをご利用の際にモバイルバッテリーをご持参される方もいらっしゃいますが、モバイルバッテリーは床下トランクには預けず、必ず身につけて車内にお持ち込みください」と注意を促しています。

 同様に、西東京バスも9月6日、空港連絡バスの利用者に対し、モバイルバッテリーは手荷物として車内に持ち込むよう協力を求める方針を発表しました。

 モバイルバッテリーに内蔵されているリチウムイオン電池は、外部からの衝撃や過充電などにより発熱・発火するリスクがあります。そのため、床下トランクに預けた場合、異常が発生しても発見が遅れ、被害が拡大するおそれがあります。

 こうしたルールの明確化は、航空機内におけるリチウムイオン電池の規制(航空法およびICAO=国際民間航空機関による危険物規制)に対応した動きとみられます。

 国土交通省も2025年7月8日、国内航空会社(本邦定期航空運送事業者)に対し、「モバイルバッテリーを座席上の収納棚に収納しないこと」「機内でのモバイルバッテリー利用時(給電・充電)は、常に状態が確認できる場所で行うこと」といった乗客への注意喚起を義務づけました。

 なお、モバイルバッテリーの発火による火災事故は国内外で複数報告されており、交通機関での安全対策の強化が進んでいます。

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