圧倒的! 歴代ロマンスカー人気No.1は「唯一無二の白ボディ車」愛されるワケ聞いてみました

乗りものニュースでは、「好きなロマンスカー」について読者アンケートを実施。50000形「VSE」が1位にという結果になりました。では「VSE」が愛される理由はなんでしょうか。

小田急の“最高傑作”とも

 車内についても多くの意見が寄せられました。

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50000形「VSE」定期運行終了記念乗車券(画像:小田急電鉄)

「セミコンパートメントやカフェカウンターがある点」(20代・男性・首都圏在住)

「座席の位置が5度傾いていること、全面展望席が見やすいこと」(50代・男性・首都圏在住)

「サルーン席があった」(50代・男性・首都圏在住)

「欧州特急のような洗練されたエクステリアと小田急線を走行するにはオーバースペックな走行能力、シートサービスなど魅力が詰まった最高傑作」(30代・男性・首都圏在住)

「展望席、連接台車など様々な見どころを盛り込んでいた。窓が他の列車には見えない4列分まで窓枠がないなど、とにかく豪華な作りと雰囲気が好き」(20代・男性・首都圏在住)

 内装面では「木目調の落ち着いたデザインが心地よかった」という意見もありました。ロマンスカーの象徴ともいえる展望席は、「LSE」「HiSE」では定員14名でしたが、「VSE」では16名に拡大。従来より床を高く設計したことで、よりパノラマ性の高い眺望が楽しめるようになりました。

 また、座席は窓側に5度傾けられ、快適性が向上。3号車には海側2室・山側1室の4人用ボックスシート「サルーン(セミコンパートメント)」が設けられ、テーブル付きで家族やグループに好評でした。

 さらに、小田急の伝統的サービスである「走る喫茶店」も「VSE」で復活。注文した飲料は専用のガラスコップで提供されるなど、特別感を演出しました。しかし、2016年3月のダイヤ改正で他形式と同様のワゴンサービスに一本化され、カフェカウンターは営業終了となります。

 技術面では、車両を支える連接台車や、カーブで車体を内側に傾ける傾斜装置を採用。小田急によれば「高位置空気ばねによる車体傾斜制御と連接台車の組み合わせは世界初」とされ、乗り心地の向上につながりました。

 こうした設計思想から「箱根復権に非常に重点を置いた設計にロマンスカーへの本気度を感じる」(40代・男性・首都圏在住)という声もありますが、2022年にわずか17年での運行終了となりました。そのため「引退が早すぎる」(60代・男性・北関東在住)と惜しむ声も少なくありません。

 また「ロマンスカー制服やアテンダントの廃止、ホームドア対応不可など」(20代・男性・首都圏在住)といった現実的な制約から、かつての魅力が失われ「夢がない」と感じた人もいたようです。

 それでも「ロマンスカーの伝統を維持しつつカラーや客室の構成など時代に合わせてきちんと進化している」(50代・男性・近畿在住)点は多くの人に支持され、「VSE」は愛され続けたロマンスカーであったといえるでしょう。

●アンケート実施概要

・調査機期間:2025年9月5日(金)12時ごろから9月12日(金)14時ごろまで

・調査方法:Googleフォームを利用しての調査

・対象:「乗りものニュース」のSNS(Twitter、Facebook)のフォロワーなど

・有効回答数:282

【復活を望む声も】これが50000形「VSE」の人気な理由です(画像)

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