小田急の「現役ロマンスカー」がイマイチ不人気なワケとは? 「カッコいい」「座席がいい」でも“先輩”が偉大すぎる!?
乗りものニュースでは読者アンケートを実施。人気投票では現役のロマンスカーの苦戦が目立ちましたが、利用者の声からその理由が浮かび上がってきました。
千代田線と直結!ただし地下鉄ならではの難しさも
60000形「MSE」もまた、通勤など日常のニーズに応える車両です。

「地下鉄に直通」(10代・男性・首都圏在住)
「薄青色のカラーが好きー」(70代以上・男性・中部在住)
「デザインは全般的に美しい」(10代・男性・近畿在住)
「MSE」は東京メトロ千代田線に乗り入れる初めてのロマンスカーであり、同時に地下鉄内を走る日本初の座席指定特急でもあります。平日は大手町方面~本厚木間を結ぶビジネス特急、休日は北千住~箱根湯本間を走る観光特急として、二つの側面を併せ持っています。
光沢のあるフェルメール・ブルーの車体に、バーミリオン・オレンジの帯を配したカラーリングは、暗い地下鉄線内でも映えるように設計されたものです。ただし……。
「ガラスのスモークが暗すぎて最前列でも前が見にくい」(20代・男性・首都圏在住)
「人間工学に基づいた椅子とは言え、椅子が硬いのは少し惜しい」(10代・男性・近畿在住)
「地下鉄と小田急線の本線をつなぐ通勤特急といった性質がより強い」(10代・男性・首都圏在住)
地下鉄線内では展望を確保しにくく、他のロマンスカーのような眺望には及びません。また、地下鉄直通に伴う非常口設置のため前面展望席は実現できず、「モニター取り付けなど、前面展望にもう少し工夫(がほしい)」(40代・男性・首都圏在住)という要望も聞かれました。
ロマンスカーといえば観光特急のイメージが強いものの、「EXE」「EXEα」「MSE」は通勤特急としての役割を果たすことで利用者を広げた功績があります。その一方で、展望席や景観を楽しむためのサービスがやや少なく、「移動そのものを楽しむ特急」としての魅力が薄れてしまった点が、“惜しい”と感じさせる理由の一つになっているようです。
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