東南アジアで新たに「空母保有国」誕生か!? 40年以上前の中古空母を購入 艦載機はどうするの?
インドネシアの国家開発企画庁(Bappenas)は、イタリア海軍の退役空母「ジュゼッペ・ガリバルディ」の取得に関する資金調達計画を承認したことが、2025年9月20日に明らかになりました。
約40年間運用された軽空母
インドネシアの国家開発企画庁(Bappenas)は、イタリア海軍の退役空母「ジュゼッペ・ガリバルディ」の取得に関する資金調達計画を承認したことが、2025年9月20日に明らかになりました。

「ジュゼッペ・ガリバルディ」は2024年に退役しており、かねてからインドネシア政府が同艦に強い関心を示していると報じられてきました。報道によると、国家開発企画庁は、同艦およびその運用機器の取得に関し、最大4億5000万ドル(約652億5000万円)の資金上限を設定しているとのことです。
同艦はイタリア海軍において約40年間にわたり運用されてきましたが、建造元でもあるイタリアの造船会社フィンカンティエリによれば、改修を行えばさらに15〜20年の運用が可能とされています。なお、仮にインドネシアが取得した場合、その改修を同社が担当する可能性が高いと見られています。
また、イタリア海軍時代には、固定翼機のAV-8B「ハリアーII」を艦載機として運用していましたが、インドネシア海軍は同機の採用を検討しておらず、代わりにトルコのバイカル社製艦載無人機「バイラクタルTB3」の搭載を計画していると伝えられています。
さらに、同艦に搭載する新型ヘリコプターの調達も予定されており、これに対する2億5000万ドル(約362億5000万円)の資金調達も、あわせて承認されています。
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